PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第54回 理学療法士国家試験 午前 第39問

運動療法第54回午前

第54回 理学療法士国家試験 午前 第39問(運動療法)の正答は 4 です。筋力増強の効果は運動の特異性(specificity)に従い、等運動性(isokinetic)運動では訓練した角速度付近で最も大きな筋力向上が得られる。

問題
筋力増強トレーニングの効果で正しいのはどれか。
  1. 1. 自動介助運動では効果は得られない。
  2. 2. 筋肥大が生じるまで効果は得られない。
  3. 3. 最大抵抗を用いれば月1回の運動で効果が得られる。
  4. 4. 等運動性運動ではトレーニングに用いた運動速度付近で大きな効果が得られる。
  5. 5. 最大筋力に対して極めて弱い抵抗運動であっても回数を増やすことで効果が得られる。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 等運動性運動ではトレーニングに用いた運動速度付近で大きな効果が得られる。

筋力増強の効果は運動の特異性(specificity)に従い、等運動性(isokinetic)運動では訓練した角速度付近で最も大きな筋力向上が得られる。これが正しい。


【各選択肢の解説】

1. 自動介助運動では効果は得られない。
❌ 誤り。MMT 2程度の弱い筋でも、自動介助運動で過負荷を与えれば筋力向上は得られる
2. 筋肥大が生じるまで効果は得られない。
❌ 誤り。トレーニング初期(数週間)の筋力増加は主に神経性適応(運動単位の動員・発火頻度増加)による。筋肥大はその後に起こる。
3. 最大抵抗を用いれば月1回の運動で効果が得られる。
❌ 誤り。筋力向上には適切な頻度(週2〜3回程度)が必要。月1回では刺激が不足し効果は得にくい。
4. 等運動性運動ではトレーニングに用いた運動速度付近で大きな効果が得られる。
✅ 正しい。速度特異性により、訓練した角速度付近で最大の筋力改善が得られる。
5. 最大筋力に対して極めて弱い抵抗運動であっても回数を増やすことで効果が得られる。
❌ 誤り。筋力増強には過負荷の原則が必要で、最大筋力の概ね60〜70%以上の負荷が望ましい。極端に弱い負荷では回数を増やしても筋力向上効果は乏しい。

【試験対策ポイント】

筋力増強の3原則:過負荷(overload)・特異性(specificity)・可逆性。特異性には速度特異性(等運動性で訓練速度付近に効果が出る)と角度特異性(等尺性で訓練した関節角度付近に効果)がある。初期の筋力増加は神経性適応、その後に筋肥大が続く。週2〜3回、最大筋力の60%以上の負荷が目安。選択肢4の「速度特異性」が解答の核心。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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