PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第54回 理学療法士国家試験 午後 第1問

理学療法評価学第54回午後

第54回 理学療法士国家試験 午後 第1問(理学療法評価学)の正答は 3 です。図は右下肢を床から離した左の片脚立位である。

問題
可動域制限のない患者に図のような肢位をとらせたところ5秒間保持できた。Danielsらの徒手筋力テストにおける段階3以上と推測できる筋はどれか。
第54回午後第1問 図
  1. 1. 左三角筋中部線維
  2. 2. 右上腕二頭筋
  3. 3. 左中臀筋 ✓
  4. 4. 右腸腰筋
  5. 5. 右前脛骨筋

正答:3番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 65%参考値

20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 左中臀筋

図は右下肢を床から離した左の片脚立位である。立脚側の骨盤を水平に保つには左の股関節外転筋(中臀筋)が体重を支えて働き続ける必要があり、これを5秒保持できれば、重力に抗して働ける段階3以上と推測できる。


【各選択肢の解説】

1. 左三角筋中部線維
❌ 誤り。正面像で外転位に挙げているのは右上肢(画像の左側)で、左手は腰に当てている。左の肩外転は重力に抗して保持されていない。正しくは、段階3以上と推測できるのは外転位を保つ右三角筋中部線維である。
2. 右上腕二頭筋
❌ 誤り。右上肢は肘を伸ばしたまま外転しており、肘屈曲を重力に抗して保つ肢位ではない。正しくは、上腕二頭筋の段階3は座位で肘を全可動域にわたって屈曲できるかで判定する。
3. 左中臀筋
✅ 正しい。片脚立位では遊脚側の骨盤が重力で下がろうとし、立脚側の中臀筋がこれに抗して骨盤を水平に保つ。左の片脚立位が保持できることは、左中臀筋が重力に抗して働けることを示す。
4. 右腸腰筋
❌ 誤り。側面像で右股関節の屈曲はわずかで、膝の屈曲で足を浮かせている。股関節屈曲の全可動域を重力に抗して動かしてはいない。正しくは、腸腰筋の段階3は座位で股関節を屈曲可動域の終わりまで挙げられるかで判定する。
5. 右前脛骨筋
❌ 誤り。浮かせた右足は足関節が底屈位で、つま先が下を向いている。背屈を保持していない。正しくは、前脛骨筋の段階3は足関節を全可動域背屈(+内がえし)できるかで判定する。

【試験対策ポイント】

  • 段階3=重力に抗して全可動域を動かせる(抵抗なし)(Danielsらの徒手筋力テスト)
  • 図では「どの関節が、どの向きの重力に抗して保たれているか」を関節ごとに見る
  • 左右のひっかけ:正面像は画像の右=患者の左。挙げている上肢と片脚立位の立脚側を取り違えない
  • 片脚立位を保てない中臀筋の弱さ=遊脚側の骨盤が下がる Trendelenburg徴候
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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