第54回 理学療法士国家試験 午後 第2問
理学療法評価学第54回午後
第54回 理学療法士国家試験 午後 第2問(理学療法評価学)の正答は 4 です。段階4・5の検査では、重力に抗する肢位で、決められた部位に、運動と逆向きの抵抗を加える。
問題
Danielsらの徒手筋力テストにおける段階4の検査法で正しいのはどれか。
- 1. 肩関節屈曲
- 2. 肩関節伸展
- 3. 肘関節屈曲
- 4. 股関節屈曲 ✓
- 5. 膝関節屈曲
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 85.7%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 股関節屈曲
段階4・5の検査では、重力に抗する肢位で、決められた部位に、運動と逆向きの抵抗を加える。股関節屈曲は端座位で股関節を屈曲させ、膝のすぐ近位の大腿遠位部に下方(伸展方向)へ抵抗を加える方法で、図4はこれに合う。
【各選択肢の解説】
1. 肩関節屈曲
❌ 誤り。図は肘より遠位の前腕に抵抗を加えている。抵抗を前腕にかけると肘から先がてこになり、肩の筋力を正しく比べられない。正しくは、座位で肩関節90°屈曲位とし、肘のすぐ近位の上腕遠位部に下方(伸展方向)へ抵抗を加える。
❌ 誤り。図は肘より遠位の前腕に抵抗を加えている。抵抗を前腕にかけると肘から先がてこになり、肩の筋力を正しく比べられない。正しくは、座位で肩関節90°屈曲位とし、肘のすぐ近位の上腕遠位部に下方(伸展方向)へ抵抗を加える。
2. 肩関節伸展
❌ 誤り。図は肩を伸展させたうえで肘を曲げ、前腕を立てている。標準法は肘を伸ばした肢位で行う。正しくは、腹臥位で上肢を体側に置き(肩内旋位・肘伸展位)、伸展させた上腕の、肘のすぐ近位の後面に下方(屈曲方向)へ抵抗を加える。
❌ 誤り。図は肩を伸展させたうえで肘を曲げ、前腕を立てている。標準法は肘を伸ばした肢位で行う。正しくは、腹臥位で上肢を体側に置き(肩内旋位・肘伸展位)、伸展させた上腕の、肘のすぐ近位の後面に下方(屈曲方向)へ抵抗を加える。
3. 肘関節屈曲
❌ 誤り。図は前腕がほぼ水平に前へ伸び、肘の屈曲が浅い。抵抗も前腕に対して斜め下方に向いている。正しくは、座位で前腕回外位・肘関節を90°よりやや小さく屈曲した位置とし、前腕遠位部の屈側に、前腕に直角に肘伸展方向へ抵抗を加える。
❌ 誤り。図は前腕がほぼ水平に前へ伸び、肘の屈曲が浅い。抵抗も前腕に対して斜め下方に向いている。正しくは、座位で前腕回外位・肘関節を90°よりやや小さく屈曲した位置とし、前腕遠位部の屈側に、前腕に直角に肘伸展方向へ抵抗を加える。
4. 股関節屈曲
✅ 正しい。端座位は股関節屈曲に対して重力に抗する肢位で、大腿遠位部に下向きに抵抗を加えると股関節を伸ばす向きの力になる。肢位・抵抗の部位・向きがすべて標準法に合う。
✅ 正しい。端座位は股関節屈曲に対して重力に抗する肢位で、大腿遠位部に下向きに抵抗を加えると股関節を伸ばす向きの力になる。肢位・抵抗の部位・向きがすべて標準法に合う。
5. 膝関節屈曲
❌ 誤り。図は腹臥位で膝を曲げ、足関節の部分を持って膝を伸ばす向きに抵抗を加えている。標準法で抵抗を加える部位は、足関節そのものではなく、そのすぐ近位の下腿後面である。正しくは、腹臥位で膝を90°より小さく屈曲した位置とし、足関節のすぐ近位の下腿後面に膝伸展方向へ抵抗を加える。
❌ 誤り。図は腹臥位で膝を曲げ、足関節の部分を持って膝を伸ばす向きに抵抗を加えている。標準法で抵抗を加える部位は、足関節そのものではなく、そのすぐ近位の下腿後面である。正しくは、腹臥位で膝を90°より小さく屈曲した位置とし、足関節のすぐ近位の下腿後面に膝伸展方向へ抵抗を加える。
【試験対策ポイント】
段階4・5で見る3点(Danielsらの徒手筋力テスト 第10版)
| 運動 | 肢位 | 抵抗の部位 | 抵抗の向き |
|---|---|---|---|
| 肩関節屈曲 | 座位・肩90°屈曲 | 上腕遠位部(肘の近位) | 下方 |
| 肘関節屈曲 | 座位・前腕回外 | 前腕遠位部の屈側 | 肘伸展方向 |
| 股関節屈曲 | 端座位 | 大腿遠位部(膝の近位) | 下方 |
| 肩関節伸展 | 腹臥位・上肢は体側(肘伸展) | 上腕遠位部の後面(肘の近位) | 下方(屈曲方向) |
| 膝関節屈曲 | 腹臥位 | 下腿遠位部の後面 | 膝伸展方向 |
抵抗は原則として動かす関節をまたがない分節(その関節の1つ遠位の分節の遠位端)に加える。
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