第54回 理学療法士国家試験 午後 第28問
理学療法評価学第54回午後
第54回 理学療法士国家試験 午後 第28問(理学療法評価学)の正答は 3 です。高齢者の歩行は、筋力・バランス能力の低下を補うために「速さより安定」を優先した形になる。
問題
若年者と比較した高齢者の歩行で正しいのはどれか。
- 1. 歩隔は狭くなる。
- 2. 歩幅は大きくなる。
- 3. 腕の振りは減少する。 ✓
- 4. 両脚支持期は短くなる。
- 5. 遊脚相における足尖と床面との距離は大きくなる。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 42.1%参考値
19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 腕の振りは減少する。
高齢者の歩行は、筋力・バランス能力の低下を補うために「速さより安定」を優先した形になる。体幹の回旋が小さくなり、それに伴って腕の振りも小さくなる。
【各選択肢の解説】
1. 歩隔は狭くなる。
❌ 誤り。正しくは、側方の安定性を確保するため支持基底面を広げ、歩隔は広くなる。
❌ 誤り。正しくは、側方の安定性を確保するため支持基底面を広げ、歩隔は広くなる。
2. 歩幅は大きくなる。
❌ 誤り。正しくは、股関節伸展・足関節底屈による蹴り出しが弱くなり、歩幅は小さくなる。歩行速度の低下の主な要因である。
❌ 誤り。正しくは、股関節伸展・足関節底屈による蹴り出しが弱くなり、歩幅は小さくなる。歩行速度の低下の主な要因である。
3. 腕の振りは減少する。
✅ 正しい(=正答)。腕の振りは体幹(骨盤と胸郭)の逆向きの回旋と連動している。加齢で体幹の回旋が減り、歩幅・歩行速度も小さくなるため、腕の振りも小さくなる。
✅ 正しい(=正答)。腕の振りは体幹(骨盤と胸郭)の逆向きの回旋と連動している。加齢で体幹の回旋が減り、歩幅・歩行速度も小さくなるため、腕の振りも小さくなる。
4. 両脚支持期は短くなる。
❌ 誤り。正しくは、両足で支えている時間を長くして安定を得るため、両脚支持期は長くなる。
❌ 誤り。正しくは、両足で支えている時間を長くして安定を得るため、両脚支持期は長くなる。
5. 遊脚相における足尖と床面との距離は大きくなる。
❌ 誤り。正しくは、股・膝の屈曲と足関節背屈が不十分になり、足尖と床面との距離(トウクリアランス)は小さくなる。つまずき・転倒の原因になる。
❌ 誤り。正しくは、股・膝の屈曲と足関節背屈が不十分になり、足尖と床面との距離(トウクリアランス)は小さくなる。つまずき・転倒の原因になる。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 若年者と比べた高齢者 |
|---|---|
| 歩行速度・歩幅 | 減少 |
| 歩隔 | 増加 |
| 両脚支持期 | 延長 |
| 腕の振り・体幹回旋 | 減少 |
| 足尖と床の距離 | 減少 |
「安定のために広く・長く」「動きは小さく」で方向を判断する。
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