第54回 理学療法士国家試験 午後 第98問
理学療法評価学第54回午後
器質性精神障害の急性期の症状として最もみられるのはどれか。
1. 失語
2. せん妄
3. 知能低下
4. 性格変化
5. 健忘症候群
- 1. 失語
- 2. せん妄 ✓
- 3. 知能低下
- 4. 性格変化
- 5. 健忘症候群
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — せん妄
器質性精神障害の急性期には、意識混濁、見当識障害、注意散漫などを特徴とするせん妄が最も典型的にみられます。これは脳の器質的障害に対する急性的な神経生理学的反応です。
---
【各選択肢の解説】
1. 失語
❌ 誤り。失語は脳の言語野の限局的損傷(脳卒中など)で生じ、器質性精神障害全般の急性期症状ではなく特定の部位損傷に限定されます。
2. せん妄
✅ 正しい。意識の混濁、見当識障害、注意散漫、睡眠覚醒周期の乱れが急性期に最も顕著に現れる典型的な症状です。
3. 知能低下
❌ 誤り。知能低下は慢性期に徐々に進行する症状であり、急性期の主要症状ではありません。
4. 性格変化
❌ 誤り。性格変化は慢性期に出現する症状で、前頭葉障害などに伴う亜急性〜慢性の変化です。
5. 健忘症候群
❌ 誤り。健忘症候群は記憶障害が主要症状で、急性期というより亜急性〜慢性期に現れます。
---
【試験対策ポイント】
・器質性精神障害の急性期=せん妄(意識混濁、見当識障害)
・慢性期=知能低下、性格変化、健忘症候群
・病期による症状の系統的な理解が重要