PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午前 第67問

内科学・臨床医学第55回午前
腎臓の排尿機構で正しいのはどれか。 1. Bowman 嚢は集合管に接続する。 2. 近位尿細管では Na⁺ が再吸収される。 3. ネフロンは糸球体と近位尿細管から構成される。 4. 糸球体ではアルブミンは水よりも濾過されやすい。 5. 糸球体濾過量は健常成人では1日に1〜1.5 L である。
  1. 1. Bowman 嚢は集合管に接続する。
  2. 2. 近位尿細管では Na⁺ が再吸収される。 ✓
  3. 3. ネフロンは糸球体と近位尿細管から構成される。
  4. 4. 糸球体ではアルブミンは水よりも濾過されやすい。
  5. 5. 糸球体濾過量は健常成人では1日に1〜1.5 L である。

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 近位尿細管では Na⁺ が再吸収される。 近位尿細管は選択的再吸収の主要な場所であり、Na⁺は能動輸送により積極的に再吸収されます。これに伴い水やブドウ糖なども再吸収されるため、正しい記述です。 --- 【各選択肢の解説】 1. Bowman 嚢は集合管に接続する。 ❌ 誤り。Bowman嚢は糸球体を包囲する構造で、集合管ではなく近位尿細管に直接接続しています。 2. 近位尿細管では Na⁺ が再吸収される。 ✅ 正しい。近位尿細管上皮細胞のNa⁺/K⁺-ATPaseにより、Na⁺は能動輸送で再吸収されます。 3. ネフロンは糸球体と近位尿細管から構成される。 ❌ 誤り。ネフロンは糸球体、近位尿細管、ループ・オブ・ヘンレ、遠位尿細管、集合管から構成される複合構造です。 4. 糸球体ではアルブミンは水よりも濾過されやすい。 ❌ 誤り。アルブミンは分子量が大きく(約66,000 Da)、糸球体濾過膜の選択透過性により濾過されにくいです。水は自由に濾過されます。 5. 糸球体濾過量は健常成人では1日に1〜1.5 L である。 ❌ 誤り。健常成人の糸球体濾過量(GFR)は1日に約180 L(分あたり約125 mL)です。1〜1.5 Lは尿量であり、大きく異なります。 --- 【試験対策ポイント】 • 近位尿細管:Na⁺・ブドウ糖・アミノ酸など有用物質の能動輸送による再吸収 • 糸球体濾過量(GFR):健常成人で約125 mL/分=約180 L/日 • アルブミンは糸球体濾過膜を通過しない(正常時、尿中に出現しない)
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