第55回 理学療法士国家試験 午後 第7問
神経疾患理学療法第55回午後
8か月の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。腹臥位で図のような姿勢を示す。影響しているのはどれか。
1. 緊張性迷路反射
2. 屈筋逃避反射
3. 非対称性緊張性頸反射
4. Moro反射
5. Landau反射
- 1. 緊張性迷路反射 ✓
- 2. 屈筋逃避反射
- 3. 非対称性緊張性頸反射
- 4. Moro反射
- 5. Landau反射
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 緊張性迷路反射
腹臥位で見られる異常姿勢は、脳性麻痺による緊張性迷路反射(TLR)の亢進が影響しています。腹臥位での頭部位置変化により、迷路系からの異常な入力が四肢伸展を過度に引き起こしており、正常な発達的抑制が機能していない状態です。
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【各選択肢の解説】
1. 緊張性迷路反射
✅ 正しい。腹臥位における頭部位置が迷路系を刺激し、脳性麻痺により亢進した緊張性迷路反射が四肢伸展姿勢を引き起こしています。
2. 屈筋逃避反射
❌ 誤り。痛覚刺激に対する反射であり、脳性麻痺での静的姿勢異常とは無関係です。
3. 非対称性緊張性頸反射
❌ 誤り。頸部回旋で対側上肢伸展・同側上肢屈曲が生じる反射ですが、本症例の四肢全体の伸展姿勢には該当しません。
4. Moro反射
❌ 誤り。驚愕刺激による反射で、乳幼児の早期反射です。静的姿勢保持には関与しません。
5. Landau反射
❌ 誤り。腹臥位で頭部挙上時に脊椎伸展が起こる正常な発達反射で、脳性麻痺では逆に抑制されています。
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【試験対策ポイント】
• 緊張性迷路反射:頭部位置(腹臥位・背臥位)で四肢トーヌス変化→脳性麻痺で亢進し異常姿勢
• 脳性麻痺は原始反射の正常な消失・統合の遅延または障害が特徴
• 腹臥位での異常伸展姿勢=TLRの亢進を想起