PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午後 第6問

整形外科学第55回午後

第55回 理学療法士国家試験 午後 第6問(整形外科学)の正答は 4 です。前問と同じPerthes病に関する設問です。

問題
5歳の女児。左股関節痛を訴えている。エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。この疾患について正しいのはどれか。
第55回午後第6問 図
  1. 1. 外傷が原因である。
  2. 2. 可動域制限は生じない。
  3. 3. 感染症が原因である。
  4. 4. 男児に多い。
  5. 5. 二次性変形性股関節症になりにくい。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 男児に多い。

前問と同じPerthes病に関する設問です。Perthes病は4〜8歳の小児に発症する大腿骨頭の阻血性壊死で、男児に約4〜5倍多いことが知られています。よって「男児に多い」とする4番が正答です。


【各選択肢の解説】

1. 外傷が原因である。
❌ 誤り。Perthes病は明らかな外傷ではなく、骨頭への血流障害(阻血)による特発性の壊死が原因です。
2. 可動域制限は生じない。
❌ 誤り。骨頭の変形に伴い、特に股関節の外転・内旋の可動域制限が生じます。
3. 感染症が原因である。
❌ 誤り。化膿性股関節炎とは異なり感染は原因ではなく、血行障害による阻血性壊死が本態です。
4. 男児に多い。
✅ 正しい。Perthes病は男児に約4〜5倍多く発症する点が大きな特徴です。
5. 二次性変形性股関節症になりにくい。
❌ 誤り。骨頭が変形して治癒すると適合性が悪化し、将来的に二次性変形性股関節症をきたしやすくなります。

【試験対策ポイント】

Perthes病の特徴をまとめると、好発年齢4〜8歳男児優位(約4〜5倍)、原因は大腿骨頭の阻血性壊死(外傷・感染ではない)。臨床では股関節・膝関節痛、跛行、外転・内旋制限。治療の核心はcontainment療法で、変形した骨頭を寛骨臼にしっかり包み込み球形に修復させる。骨頭変形が強く残ると二次性変形性股関節症へ移行するため、可動域維持と免荷が重要。「男児」「外転・内旋制限」「将来OA化」が三大ポイント。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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