第55回 理学療法士国家試験 午後 第67問
解剖学第55回午後
排尿に関与する神経で正しいのはどれか。
1. 脳における排尿中枢は延髄にある。
2. 外尿道括約筋は下腹神経支配である。
3. 内尿道括約筋は陰部神経支配である。
4. 交感神経路の興奮は膀胱を弛緩させる。
5. 副交感神経路は第11胸髄〜第2腰髄レベルから生じる。
- 1. 脳における排尿中枢は延髄にある。
- 2. 外尿道括約筋は下腹神経支配である。
- 3. 内尿道括約筋は陰部神経支配である。
- 4. 交感神経路の興奮は膀胱を弛緩させる。 ✓
- 5. 副交感神経路は第11胸髄〜第2腰髄レベルから生じる。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 交感神経路の興奮は膀胱を弛緩させる。
交感神経(下腹神経)が膀胱体部に作用すると、β受容体を介して膀胱平滑筋が弛緩し、尿の貯蔵が促進されます。これが排尿抑制に働く重要なメカニズムです。
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【各選択肢の解説】
1. 脳における排尿中枢は延髄にある。
❌ 誤り。排尿中枢は橋(特に排尿中枢・pontine micturition center)に位置します。延髄ではなく橋です。
2. 外尿道括約筋は下腹神経支配である。
❌ 誤り。外尿道括約筋は陰部神経(S2~S4)支配で、随意筋です。下腹神経は膀胱体部への交感神経線維です。
3. 内尿道括約筋は陰部神経支配である。
❌ 誤り。内尿道括約筋(頸部)は下腹神経(交感神経L1~L2)および骨盤神経(副交感神経S2~S4)の支配を受け、平滑筋です。
4. 交感神経路の興奮は膀胱を弛緩させる。
✅ 正しい。下腹神経の交感神経がα1受容体(頸部・尿道)とβ3受容体(体部)に作用し、尿の貯蔵と排尿抑制を促進します。
5. 副交感神経路は第11胸髄〜第2腰髄レベルから生じる。
❌ 誤り。副交感神経路は仙髄(S2~S4)から骨盤神経として生じます。胸腰椎レベルは交感神経です。
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【試験対策ポイント】
• 排尿中枢は橋(pontine micturition center)
• 交感神経=尿貯蔵、副交感神経=排尿促進
• 外尿道括約筋は陰部神経支配(随意筋)、内尿道括約筋は交感・副交感支配(不随意筋)
• 副交感神経は仙髄S2~S4から生じる