PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午後 第67問

解剖学第55回午後

第55回 理学療法士国家試験 午後 第67問(解剖学)の正答は 4 です。蓄尿は交感神経(下腹神経)が排尿筋を弛緩させ内尿道括約筋を収縮させることで、排尿は副交感神経(骨盤神経)が排尿筋を収縮させることで起こる。

問題
排尿に関与する神経で正しいのはどれか。
  1. 1. 脳における排尿中枢は延髄にある。
  2. 2. 外尿道括約筋は下腹神経支配である。
  3. 3. 内尿道括約筋は陰部神経支配である。
  4. 4. 交感神経路の興奮は膀胱を弛緩させる。 ✓
  5. 5. 副交感神経路は第11胸髄〜第2腰髄レベルから生じる。

正答:4番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 41.3%難問

46人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 交感神経路の興奮は膀胱を弛緩させる。

蓄尿は交感神経(下腹神経)が排尿筋を弛緩させ内尿道括約筋を収縮させることで、排尿は副交感神経(骨盤神経)が排尿筋を収縮させることで起こる。3つの神経の役割と起始の取り違えを見分ける問題である。


【各選択肢の解説】

1. 脳における排尿中枢は延髄にある。
❌ 誤り。正しくは、脳の排尿中枢(橋排尿中枢)は橋にあり、蓄尿と排尿の切り替えを統合する。
2. 外尿道括約筋は下腹神経支配である。
❌ 誤り。正しくは、外尿道括約筋は横紋筋で、体性神経の陰部神経(S2〜S4)の支配を受け、随意的に締められる。
3. 内尿道括約筋は陰部神経支配である。
❌ 誤り。正しくは、内尿道括約筋は平滑筋で、交感神経の下腹神経の支配を受け、興奮で収縮する。
4. 交感神経路の興奮は膀胱を弛緩させる。
✅ 正しい。交感神経の興奮は排尿筋を弛緩させ、同時に内尿道括約筋を収縮させるため、膀胱に尿をためる方向に働く。
5. 副交感神経路は第11胸髄〜第2腰髄レベルから生じる。
❌ 誤り。正しくは、膀胱の副交感神経(骨盤神経)は仙髄(S2〜S4)から生じる。第11胸髄〜第2腰髄から出るのは交感神経(下腹神経)である。

【試験対策ポイント】

神経種類起始作用
下腹神経交感T11〜L2排尿筋弛緩・内括約筋収縮=蓄尿
骨盤神経副交感S2〜S4排尿筋収縮=排尿
陰部神経体性S2〜S4外括約筋収縮(随意)

「交感=ためる、副交感=出す」。中枢は橋。

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