PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第56回 理学療法士国家試験 午前 第63問

生理学第56回午前

第56回 理学療法士国家試験 午前 第63問(生理学)の正答は 4 です。血流速度は血管の総断面積に反比例する。

問題
微小循環について誤っているのはどれか。
  1. 1. 物質輸送機構は拡散である。
  2. 2. メタ細動脈は平滑筋を持つ。
  3. 3. 毛細血管は内皮細胞を持つ。
  4. 4. 血流速度は毛細血管の細静脈端で最速になる。 ✓
  5. 5. 細動脈は血管抵抗を決定する主要部位である。

正答:4番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 57.6%標準

33人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 血流速度は毛細血管の細静脈端で最速になる。

血流速度は血管の総断面積に反比例する。毛細血管は総断面積が全血管中で最大なので、血流速度は最も遅い。この遅さが物質交換の時間を確保している。


【各選択肢の解説】

1. 物質輸送機構は拡散である。
✅ 正しい。毛細血管壁を通した酸素・二酸化炭素・栄養素などの交換は主に濃度差による拡散で行われる。
2. メタ細動脈は平滑筋を持つ。
✅ 正しい。メタ細動脈は細動脈と細静脈を結ぶ短い血管で、壁に平滑筋が点在し、毛細血管の入口の前毛細血管括約筋とともに毛細血管床への血流量を調節する。
3. 毛細血管は内皮細胞を持つ。
✅ 正しい。毛細血管の壁は一層の内皮細胞と基底膜からなり、平滑筋をもたない薄い構造であるため物質交換に適する。
4. 血流速度は毛細血管の細静脈端で最速になる。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、毛細血管は総断面積が最大のため血流速度は全血管中で最も遅く、最も速いのは総断面積が最小の大動脈である。細静脈側でも毛細血管内の血流は遅い。
5. 細動脈は血管抵抗を決定する主要部位である。
✅ 正しい。細動脈は壁の平滑筋が厚く、口径の変化で抵抗が大きく変わるため「抵抗血管」と呼ばれ、末梢血管抵抗(血圧)を主に決める。

【試験対策ポイント】

部位総断面積血流速度役割
大動脈最小最速弾性血管
細動脈――抵抗血管
毛細血管最大最も遅い交換血管
静脈――容量血管

「流速=流量÷総断面積」で考えれば、太い1本より細い多数の方が遅いと分かる。

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