第56回 理学療法士国家試験 午前 第75問
内科学・臨床医学第56回午前
第56回 理学療法士国家試験 午前 第75問(内科学・臨床医学)の正答は 2 です。第1度房室ブロックは房室伝導が遅れるだけで、PR間隔は延長するがすべてのP波にQRS波が続く(脱落なし)。
問題
心電図の房室ブロックの所見で正しいのはどれか。
- 1. Wenckebach型房室ブロックではPR間隔が不変である。
- 2. 第1度房室ブロックではQRS波は脱落しない。 ✓
- 3. 第1度房室ブロックではPR間隔が0.1秒以上になる。
- 4. 第3度房室ブロックではP波が完全に脱落している。
- 5. MobitzⅡ型房室ブロックではPR間隔が徐々に延長する。
正答:2番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 51.6%標準
31人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 第1度房室ブロックではQRS波は脱落しない。
第1度房室ブロックは房室伝導が遅れるだけで、PR間隔は延長するがすべてのP波にQRS波が続く(脱落なし)。第2度以上との違いは「QRSが抜けるかどうか」、第2度の2つの型の違いは「PR間隔が延びていくか一定か」である。
【各選択肢の解説】
1. Wenckebach型房室ブロックではPR間隔が不変である。
❌ 誤り。正しくは、Wenckebach型(MobitzⅠ型)ではPR間隔が1拍ごとに徐々に延長し、やがてQRS波が1つ脱落する。
❌ 誤り。正しくは、Wenckebach型(MobitzⅠ型)ではPR間隔が1拍ごとに徐々に延長し、やがてQRS波が1つ脱落する。
2. 第1度房室ブロックではQRS波は脱落しない。
✅ 正しい(=正答)。第1度では伝導は遅れても途切れないため、P波とQRS波は1対1に対応し、PR間隔の延長だけがみられる。
✅ 正しい(=正答)。第1度では伝導は遅れても途切れないため、P波とQRS波は1対1に対応し、PR間隔の延長だけがみられる。
3. 第1度房室ブロックではPR間隔が0.1秒以上になる。
❌ 誤り。正しくは、第1度房室ブロックはPR間隔が0.20秒を超えて延長するものをいう。PR間隔の正常は0.12〜0.20秒で、「0.1秒以上」では正常の心電図も含んでしまう。
❌ 誤り。正しくは、第1度房室ブロックはPR間隔が0.20秒を超えて延長するものをいう。PR間隔の正常は0.12〜0.20秒で、「0.1秒以上」では正常の心電図も含んでしまう。
4. 第3度房室ブロックではP波が完全に脱落している。
❌ 誤り。正しくは、第3度(完全)房室ブロックではP波は規則的に出現しているが、心房の興奮が心室に全く伝わらないため、P波とQRS波がそれぞれ無関係なリズムで出現する(房室解離)。
❌ 誤り。正しくは、第3度(完全)房室ブロックではP波は規則的に出現しているが、心房の興奮が心室に全く伝わらないため、P波とQRS波がそれぞれ無関係なリズムで出現する(房室解離)。
5. MobitzⅡ型房室ブロックではPR間隔が徐々に延長する。
❌ 誤り。正しくは、MobitzⅡ型ではPR間隔は一定のまま、突然QRS波が脱落する。PR間隔が徐々に延長するのはWenckebach型(MobitzⅠ型)である。
❌ 誤り。正しくは、MobitzⅡ型ではPR間隔は一定のまま、突然QRS波が脱落する。PR間隔が徐々に延長するのはWenckebach型(MobitzⅠ型)である。
【試験対策ポイント】
| 分類 | PR間隔 | QRS波の脱落 |
|---|---|---|
| 第1度 | 延長(0.20秒超)で一定 | なし |
| 第2度 Wenckebach型(MobitzⅠ型) | 徐々に延長 | 延長の末に脱落 |
| 第2度 MobitzⅡ型 | 一定 | 突然脱落 |
| 第3度(完全) | P波とQRS波に一定の関係なし | P波とQRS波が独立 |
MobitzⅡ型と第3度は高度の徐脈・失神の危険がある所見で、運動療法の中止・医師への報告の対象となる。
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