第56回 理学療法士国家試験 午後 第36問
内科学・臨床医学第56回午後
第56回 理学療法士国家試験 午後 第36問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。僧帽弁閉鎖不全症では、収縮期に左室から左房へ血液が逆流して左房圧・肺静脈圧が上がり、肺うっ血が起こる。
問題
僧帽弁閉鎖不全症による心不全で初期からみられるのはどれか。
- 1. 肝脾腫
- 2. 高血圧
- 3. 下腿浮腫
- 4. 呼吸困難 ✓
- 5. 頸静脈怒張
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 42.2%難問
45人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 呼吸困難
僧帽弁閉鎖不全症では、収縮期に左室から左房へ血液が逆流して左房圧・肺静脈圧が上がり、肺うっ血が起こる。そのため初期から現れるのは左心不全の症状である労作時の呼吸困難で、体静脈のうっ血による右心不全の症状は進行してから加わる。
【各選択肢の解説】
1. 肝脾腫
❌ 誤り。初期からの症状ではない。正しくは、肝腫大は体静脈のうっ血による右心不全の症状で、肺高血圧から右心系に負担が及ぶ進行期にみられる。
❌ 誤り。初期からの症状ではない。正しくは、肝腫大は体静脈のうっ血による右心不全の症状で、肺高血圧から右心系に負担が及ぶ進行期にみられる。
2. 高血圧
❌ 誤り。高血圧は心不全の症状ではない。正しくは、心不全では心拍出量が低下するため、血圧はむしろ低下しうる(高血圧は心不全の原因になる側である)。
❌ 誤り。高血圧は心不全の症状ではない。正しくは、心不全では心拍出量が低下するため、血圧はむしろ低下しうる(高血圧は心不全の原因になる側である)。
3. 下腿浮腫
❌ 誤り。初期からの症状ではない。正しくは、下腿浮腫は体静脈のうっ血による右心不全の症状で、進行期にみられる。
❌ 誤り。初期からの症状ではない。正しくは、下腿浮腫は体静脈のうっ血による右心不全の症状で、進行期にみられる。
4. 呼吸困難
✅ 正しい。逆流で上がった左房圧がそのまま肺静脈・肺毛細血管に伝わり肺うっ血を起こすため、まず労作時の息切れ・呼吸困難が現れる。
✅ 正しい。逆流で上がった左房圧がそのまま肺静脈・肺毛細血管に伝わり肺うっ血を起こすため、まず労作時の息切れ・呼吸困難が現れる。
5. 頸静脈怒張
❌ 誤り。初期からの症状ではない。正しくは、頸静脈怒張は右房圧の上昇を示す右心不全の症状で、進行期にみられる。
❌ 誤り。初期からの症状ではない。正しくは、頸静脈怒張は右房圧の上昇を示す右心不全の症状で、進行期にみられる。
【試験対策ポイント】
| 左心不全 | 右心不全 | |
|---|---|---|
| うっ血の場所 | 肺 | 体静脈 |
| 症状 | 呼吸困難・起座呼吸・発作性夜間呼吸困難 | 頸静脈怒張・肝腫大・下腿浮腫・腹水 |
僧帽弁の病変はまず左房・肺に影響する=左心不全の症状が先。
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