第56回 理学療法士国家試験 午後 第63問
神経疾患理学療法第56回午後
伸張反射について誤っているのはどれか。
1. 筋紡錘が筋の長さを検知する。
2. 痙縮では伸張反射が低下する。
3. 伸張反射は単シナプス反射である。
4. Ⅰa群神経線維はα運動神経に結合する。
5. 錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増す。
- 1. 筋紡錘が筋の長さを検知する。
- 2. 痙縮では伸張反射が低下する。 ✓
- 3. 伸張反射は単シナプス反射である。
- 4. Ⅰa群神経線維はα運動神経に結合する。
- 5. 錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増す。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 痙縮では伸張反射が低下する。
痙縮は脳卒中などの上位運動ニューロン損傷で生じた状態であり、実際には伸張反射が亢進(増強)します。したがって「低下する」という記述が誤りです。
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【各選択肢の解説】
1. 筋紡錘が筋の長さを検知する。
✅ 正しい。筋紡錘は筋の長さ変化に反応する求心性受容器で、伸張反射の中核的な感覚受容体です。
2. 痙縮では伸張反射が低下する。
❌ 誤り。痙縮では脳からの抑制性制御が失われるため、伸張反射は亢進(増強)します。
3. 伸張反射は単シナプス反射である。
✅ 正しい。伸張反射は筋紡錘の求心神経(Ia線維)とα運動神経の間に1つのシナプスのみを持つ最も単純な反射弧です。
4. Ⅰa群神経線維はα運動神経に結合する。
✅ 正しい。筋紡錘からのIa群求心線維は脊髄前角のα運動神経細胞に直接シナプス結合します。
5. 錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増す。
✅ 正しい。脊髄からのγ運動神経が錘外線維を収縮させることで、筋の短縮時も錘内線維の緊張を保ち、感度を維持します。
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【試験対策ポイント】
- 痙縮:伸張反射の「亢進」が特徴(低下ではない)
- 伸張反射:単シナプス反射で最速(潜時15~30ms)
- Ia線維:筋紡錘からの求心線維、α運動神経に直接シナプス結合