第57回 理学療法士国家試験 午後 第44問
神経内科学第57回午後
第57回 理学療法士国家試験 午後 第44問(神経内科学)の正答は 1 です。重症筋無力症はシナプス後膜のアセチルコリン受容体に対する自己抗体で神経筋伝達が障害され、筋を使うほど力が落ちる(易疲労性)。
問題
重症筋無力症で正しいのはどれか。
- 1. 過用に注意して運動は漸増負荷とする。 ✓
- 2. 日内変動として午前中に症状が悪化する。
- 3. 低頻度連続刺激の筋電図でwaxing現象がみられる。
- 4. 運動神経末端からのアセチルコリン放出が障害される。
- 5. クリーゼによる呼吸症状悪化は閉塞性換気障害で起こる。
正答:1番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 40.7%参考値
27人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 過用に注意して運動は漸増負荷とする。
重症筋無力症はシナプス後膜のアセチルコリン受容体に対する自己抗体で神経筋伝達が障害され、筋を使うほど力が落ちる(易疲労性)。過用で筋力低下が強まるため、運動は休息を挟みながら少しずつ負荷を上げる。
【各選択肢の解説】
1. 過用に注意して運動は漸増負荷とする。
✅ 正しい。反復収縮で伝達が落ちる疾患なので、疲労を残さない低負荷から始め、症状を見ながら段階的に増やす。
✅ 正しい。反復収縮で伝達が落ちる疾患なので、疲労を残さない低負荷から始め、症状を見ながら段階的に増やす。
2. 日内変動として午前中に症状が悪化する。
❌ 誤り。正しくは、筋を使ううちに症状が強まるため、朝は軽く夕方に悪化する。
❌ 誤り。正しくは、筋を使ううちに症状が強まるため、朝は軽く夕方に悪化する。
3. 低頻度連続刺激の筋電図でwaxing現象がみられる。
❌ 誤り。正しくは、低頻度反復刺激で複合筋活動電位の振幅が次第に小さくなる waning(漸減)現象がみられる。waxing(漸増)は高頻度刺激での Lambert-Eaton 筋無力症候群の所見である。
❌ 誤り。正しくは、低頻度反復刺激で複合筋活動電位の振幅が次第に小さくなる waning(漸減)現象がみられる。waxing(漸増)は高頻度刺激での Lambert-Eaton 筋無力症候群の所見である。
4. 運動神経末端からのアセチルコリン放出が障害される。
❌ 誤り。正しくは、障害されるのはシナプス後膜のアセチルコリン受容体である。神経終末からの放出の障害(電位依存性カルシウムチャネルへの抗体)は Lambert-Eaton 筋無力症候群である。
❌ 誤り。正しくは、障害されるのはシナプス後膜のアセチルコリン受容体である。神経終末からの放出の障害(電位依存性カルシウムチャネルへの抗体)は Lambert-Eaton 筋無力症候群である。
5. クリーゼによる呼吸症状悪化は閉塞性換気障害で起こる。
❌ 誤り。正しくは、横隔膜などの呼吸筋の筋力低下で肺活量が減る拘束性換気障害として呼吸不全に至る。
❌ 誤り。正しくは、横隔膜などの呼吸筋の筋力低下で肺活量が減る拘束性換気障害として呼吸不全に至る。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 重症筋無力症 | Lambert-Eaton 筋無力症候群 |
|---|---|---|
| 障害部位 | シナプス後膜(ACh受容体) | 神経終末(ACh放出) |
| 反復刺激 | 低頻度で waning | 高頻度で waxing |
| 筋を使うと | 弱くなる | 一時的に強くなる |
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