第58回 理学療法士国家試験 午前 第45問
神経疾患理学療法第58回午前
第58回 理学療法士国家試験 午前 第45問(神経疾患理学療法)の正答は 3 です。Guillain-Barré症候群(GBS)の重症例では呼吸筋も麻痺し、人工呼吸管理になる。
問題
Guillain-Barré症候群の治療で正しいのはどれか。
- 1. ステロイド投与が第一選択である。
- 2. 筋力低下の進行期には関節可動域練習より筋力増強運動を優先する。
- 3. 人工呼吸管理の場合、早期から胸郭ストレッチを行う。 ✓
- 4. 筋力低下の進行が停止すれば、早期から漸増抵抗運動を開始する。
- 5. 約半数が発症6か月後の歩行障害に長下肢装具を必要とする。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 53.1%標準
32人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 人工呼吸管理の場合、早期から胸郭ストレッチを行う。
Guillain-Barré症候群(GBS)の重症例では呼吸筋も麻痺し、人工呼吸管理になる。動かない胸郭は硬くなり、痰もたまりやすいので、早期から胸郭ストレッチや排痰などの呼吸理学療法を行う。
【各選択肢の解説】
1. ステロイド投与が第一選択である。
❌ 誤り。ステロイド単独の投与は効果が示されていない。正しくは、第一選択は免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)または血漿浄化療法(血漿交換)である(日本神経学会 ギラン・バレー症候群診療ガイドライン2013)。
❌ 誤り。ステロイド単独の投与は効果が示されていない。正しくは、第一選択は免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)または血漿浄化療法(血漿交換)である(日本神経学会 ギラン・バレー症候群診療ガイドライン2013)。
2. 筋力低下の進行期には関節可動域練習より筋力増強運動を優先する。
❌ 誤り。進行期に筋へ強い負荷をかけると過用性筋力低下を招く。正しくは、進行期は関節可動域練習・良肢位保持・呼吸管理を優先し、拘縮と二次的合併症を防ぐ。
❌ 誤り。進行期に筋へ強い負荷をかけると過用性筋力低下を招く。正しくは、進行期は関節可動域練習・良肢位保持・呼吸管理を優先し、拘縮と二次的合併症を防ぐ。
3. 人工呼吸管理の場合、早期から胸郭ストレッチを行う。
✅ 正しい(=正答)。呼吸筋麻痺で胸郭が動かない期間が続くと、胸郭の柔軟性が落ち、無気肺や肺炎も起こりやすくなる。胸郭ストレッチで柔軟性を保ち、人工呼吸器からの離脱に備える。
✅ 正しい(=正答)。呼吸筋麻痺で胸郭が動かない期間が続くと、胸郭の柔軟性が落ち、無気肺や肺炎も起こりやすくなる。胸郭ストレッチで柔軟性を保ち、人工呼吸器からの離脱に備える。
4. 筋力低下の進行が停止すれば、早期から漸増抵抗運動を開始する。
❌ 誤り。回復初期の脱神経筋に強い抵抗をかけると過用性筋力低下を起こす。正しくは、筋力の回復に合わせて低負荷から段階的に負荷を上げ、疲労を残さない量にとどめる。
❌ 誤り。回復初期の脱神経筋に強い抵抗をかけると過用性筋力低下を起こす。正しくは、筋力の回復に合わせて低負荷から段階的に負荷を上げ、疲労を残さない量にとどめる。
5. 約半数が発症6か月後の歩行障害に長下肢装具を必要とする。
❌ 誤り。GBSは単相性の経過をとり、多くは回復して歩行を再獲得する。正しくは、多くが半年〜1年ほどで歩行を再獲得し、半数が長下肢装具を要するような経過ではない。
❌ 誤り。GBSは単相性の経過をとり、多くは回復して歩行を再獲得する。正しくは、多くが半年〜1年ほどで歩行を再獲得し、半数が長下肢装具を要するような経過ではない。
【試験対策ポイント】
| 時期 | 理学療法の中心 |
|---|---|
| 進行期 | 関節可動域練習・良肢位・呼吸理学療法(胸郭ストレッチ・排痰) |
| 回復期 | 低負荷から段階的な筋力増強・基本動作練習 |
治療はIVIgまたは血漿交換。「ステロイド」「早期から高負荷」はひっかけ。
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