第58回 理学療法士国家試験 午後 第40問
生理学第58回午後
第58回 理学療法士国家試験 午後 第40問(生理学)の正答は 3 です。筋収縮に使うATPは、ATP-CP系・解糖系・酸化系(有酸素系)の3つで再合成される。
問題
持久力に必要なエネルギー供給系の説明で正しいのはどれか。
- 1. ATPは大量に体内に保存できる。
- 2. 解糖系の過程をTCA回路という。
- 3. 解糖系は無酸素性エネルギー供給系である。 ✓
- 4. 酸化系は無酸素性エネルギー供給系である。
- 5. ATP-CP系は有酸素性エネルギー供給系である。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 38.9%難問
36人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 解糖系は無酸素性エネルギー供給系である。
筋収縮に使うATPは、ATP-CP系・解糖系・酸化系(有酸素系)の3つで再合成される。解糖系は細胞質でグルコース(グリコーゲン)をピルビン酸まで分解してATPを作る過程で、酸素を必要としないので無酸素性の供給系である。
【各選択肢の解説】
1. ATPは大量に体内に保存できる。
❌ 誤り。筋内のATPは数秒分の収縮をまかなう程度しかない。正しくは、ATPはわずかしか貯蔵されず、運動中は3つの供給系で絶えず再合成される。
❌ 誤り。筋内のATPは数秒分の収縮をまかなう程度しかない。正しくは、ATPはわずかしか貯蔵されず、運動中は3つの供給系で絶えず再合成される。
2. 解糖系の過程をTCA回路という。
❌ 誤り。解糖系とTCA回路は別の過程である。正しくは、TCA回路(クエン酸回路)は解糖系でできたピルビン酸がアセチルCoAとなって入るミトコンドリア内の過程で、酸化系の一部である。
❌ 誤り。解糖系とTCA回路は別の過程である。正しくは、TCA回路(クエン酸回路)は解糖系でできたピルビン酸がアセチルCoAとなって入るミトコンドリア内の過程で、酸化系の一部である。
3. 解糖系は無酸素性エネルギー供給系である。
✅ 正しい。酸素を使わずにATPを作り、酸素の供給が追いつかないとピルビン酸から乳酸ができる。強度の高い運動を数十秒〜数分支える。
✅ 正しい。酸素を使わずにATPを作り、酸素の供給が追いつかないとピルビン酸から乳酸ができる。強度の高い運動を数十秒〜数分支える。
4. 酸化系は無酸素性エネルギー供給系である。
❌ 誤り。酸化系はTCA回路と電子伝達系で酸素を使ってATPを作る。正しくは、有酸素性エネルギー供給系で、持久力を支える。
❌ 誤り。酸化系はTCA回路と電子伝達系で酸素を使ってATPを作る。正しくは、有酸素性エネルギー供給系で、持久力を支える。
5. ATP-CP系は有酸素性エネルギー供給系である。
❌ 誤り。ATP-CP系はクレアチンリン酸を分解してADPからATPを作り、酸素を使わない。正しくは、無酸素性エネルギー供給系で、短時間の瞬発的な運動を支える。
❌ 誤り。ATP-CP系はクレアチンリン酸を分解してADPからATPを作り、酸素を使わない。正しくは、無酸素性エネルギー供給系で、短時間の瞬発的な運動を支える。
【試験対策ポイント】
| 供給系 | 酸素 | 主に支える運動 |
|---|---|---|
| ATP-CP系 | 使わない | 数秒〜10秒程度の瞬発的運動 |
| 解糖系 | 使わない | 数十秒〜数分の高強度運動 |
| 酸化系 | 使う | 長時間の持久的運動 |
持久力を支えるのは酸化系だけである。
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