第58回 理学療法士国家試験 午後 第39問
物理療法第58回午後
第58回 理学療法士国家試験 午後 第39問(物理療法)の正答は 2 です。神経線維の伝導は温度で変わり、冷却すると有髄線維が無髄のC線維より先に伝導を止められる。
問題
温熱の局所反応で正しいのはどれか。
- 1. 加温によって血液の粘性が増加する。
- 2. Aδ線維がC線維よりも温度変化の影響を受けやすい。 ✓
- 3. 組織温度が1℃上昇すると代謝率は2〜3倍に増加する。
- 4. 反射性血管拡張作用は加温部位の循環が増加する現象である。
- 5. 組織温度が1℃上昇すると神経伝導速度は0.2 m/sec増加する。
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 42.4%難問
33人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — Aδ線維がC線維よりも温度変化の影響を受けやすい。
神経線維の伝導は温度で変わり、冷却すると有髄線維が無髄のC線維より先に伝導を止められる。有髄で細いAδ線維は、無髄のC線維より温度変化の影響を受けやすい。誤りの選択肢は、数値の桁や向き・定義を入れ替えたものである。
【各選択肢の解説】
1. 加温によって血液の粘性が増加する。
❌ 誤り。液体は温めると流れやすくなる。正しくは、加温で血液の粘性は低下し、血管拡張とあわせて局所の血流が増える。
❌ 誤り。液体は温めると流れやすくなる。正しくは、加温で血液の粘性は低下し、血管拡張とあわせて局所の血流が増える。
2. Aδ線維がC線維よりも温度変化の影響を受けやすい。
✅ 正しい。温度による伝導の変化は有髄線維で大きく、無髄のC線維は冷却に対して最後まで伝導が残る。
✅ 正しい。温度による伝導の変化は有髄線維で大きく、無髄のC線維は冷却に対して最後まで伝導が残る。
3. 組織温度が1℃上昇すると代謝率は2〜3倍に増加する。
❌ 誤り。2〜3倍は10℃上昇したときの値(van't Hoffの法則)である。正しくは、代謝率が2〜3倍になるのは組織温度が10℃上がったときで、1℃あたりにすると約7〜12%の増加にとどまる。
❌ 誤り。2〜3倍は10℃上昇したときの値(van't Hoffの法則)である。正しくは、代謝率が2〜3倍になるのは組織温度が10℃上がったときで、1℃あたりにすると約7〜12%の増加にとどまる。
4. 反射性血管拡張作用は加温部位の循環が増加する現象である。
❌ 誤り。加温部位そのものの血管拡張は局所の直接作用である。正しくは、反射性血管拡張は加温部位から離れた部位(反対側の四肢など)の血管が反射で拡張する現象である。
❌ 誤り。加温部位そのものの血管拡張は局所の直接作用である。正しくは、反射性血管拡張は加温部位から離れた部位(反対側の四肢など)の血管が反射で拡張する現象である。
5. 組織温度が1℃上昇すると神経伝導速度は0.2 m/sec増加する。
❌ 誤り。数値の桁が1つ小さい。正しくは、1℃の上昇で神経伝導速度は約2 m/sec増加する。
❌ 誤り。数値の桁が1つ小さい。正しくは、1℃の上昇で神経伝導速度は約2 m/sec増加する。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 加温による変化 |
|---|---|
| 血液の粘性 | 低下 |
| 代謝率 | 10℃で2〜3倍(1℃あたり約7〜12%増) |
| 神経伝導速度 | 1℃で約2 m/sec増 |
| 反射性血管拡張 | 離れた部位の血管拡張 |
「1℃」と「10℃」、「2」と「0.2」の入れ替えがひっかけの定番である。
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