第58回 理学療法士国家試験 午後 第42問
整形外科学第58回午後
第58回 理学療法士国家試験 午後 第42問(整形外科学)の正答は 4 です。腰椎椎間板ヘルニアは多くが保存療法で軽快しますが、進行性の筋力低下(麻痺の進行)・膀胱直腸障害・難治性の激しい疼痛がある場合は手術適応となります。
問題
腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。
- 1. 急性期から間欠牽引を行う。
- 2. 急性期から硬性コルセットを使用する。
- 3. 急性期の疼痛に対して体操療法を行う。
- 4. 進行性の筋力低下があれば手術療法を考慮する。 ✓
- 5. 腰への負担を減らすために数か月間のベッド上安静とする。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 進行性の筋力低下があれば手術療法を考慮する。
腰椎椎間板ヘルニアは多くが保存療法で軽快しますが、進行性の筋力低下(麻痺の進行)・膀胱直腸障害・難治性の激しい疼痛がある場合は手術適応となります。選択肢4が正答です。
【各選択肢の解説】
1. 急性期から間欠牽引を行う。
❌ 誤り。急性期(炎症・疼痛が強い時期)はまず安静・疼痛管理が優先で、牽引は急性期から積極的に行うものではありません。
❌ 誤り。急性期(炎症・疼痛が強い時期)はまず安静・疼痛管理が優先で、牽引は急性期から積極的に行うものではありません。
2. 急性期から硬性コルセットを使用する。
❌ 誤り。急性期に体幹を支持する目的で用いるのは主に軟性(弾性)コルセットで、硬性コルセットを急性期から第一選択とはしません。
❌ 誤り。急性期に体幹を支持する目的で用いるのは主に軟性(弾性)コルセットで、硬性コルセットを急性期から第一選択とはしません。
3. 急性期の疼痛に対して体操療法を行う。
❌ 誤り。急性期の強い疼痛時に体操療法(運動)を行うと症状を悪化させる恐れがあり、急性期は安静が基本です。体操療法は疼痛軽快後(亜急性期以降)に行います。
❌ 誤り。急性期の強い疼痛時に体操療法(運動)を行うと症状を悪化させる恐れがあり、急性期は安静が基本です。体操療法は疼痛軽快後(亜急性期以降)に行います。
4. 進行性の筋力低下があれば手術療法を考慮する。
✅ 正しい。麻痺の進行・膀胱直腸障害・保存療法に抵抗する激痛は手術適応で、神経障害の進行を防ぐため早期手術を考慮します。
✅ 正しい。麻痺の進行・膀胱直腸障害・保存療法に抵抗する激痛は手術適応で、神経障害の進行を防ぐため早期手術を考慮します。
5. 腰への負担を減らすために数か月間のベッド上安静とする。
❌ 誤り。長期臥床は廃用症候群を招くため避け、急性期の安静は数日程度にとどめ早期離床を図ります。数か月の安静は不適切です。
❌ 誤り。長期臥床は廃用症候群を招くため避け、急性期の安静は数日程度にとどめ早期離床を図ります。数か月の安静は不適切です。
【試験対策ポイント】
腰椎椎間板ヘルニアの原則:多くは保存療法で軽快(自然吸収もある)/急性期は短期間の安静・疼痛管理/亜急性期以降に体幹安定化運動・体操療法。手術適応は進行する麻痺・膀胱直腸障害(馬尾症候群)・難治性疼痛。「長期安静は廃用を招くので避ける」もよく問われます。
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