第58回 理学療法士国家試験 午後 第72問
運動学第58回午後
第58回 理学療法士国家試験 午後 第72問(運動学)の正答は 5 です。安静吸気では横隔膜と外肋間筋が収縮して胸郭が広がり、胸腔内圧がさらに陰圧になって肺に空気が入る。
問題
安静呼吸における吸気時で正しいのはどれか。
- 1. 横隔膜は上昇する。
- 2. 外肋間筋は弛緩する。
- 3. 胸腔内は陽圧になる。
- 4. 腹横筋が主に収縮する。
- 5. 上部胸郭は前上方へ拡張する。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 55.1%標準
49人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 上部胸郭は前上方へ拡張する。
安静吸気では横隔膜と外肋間筋が収縮して胸郭が広がり、胸腔内圧がさらに陰圧になって肺に空気が入る。上部の肋骨は胸骨を前上方へ押し出す動き(ポンプの柄の運動)、下部の肋骨は左右に広がる動き(バケツの柄の運動)をする。
【各選択肢の解説】
1. 横隔膜は上昇する。
❌ 誤り。正しくは、吸気時に横隔膜は収縮して下降し、胸腔の上下径を広げる。上昇するのは弛緩する呼気時である。
❌ 誤り。正しくは、吸気時に横隔膜は収縮して下降し、胸腔の上下径を広げる。上昇するのは弛緩する呼気時である。
2. 外肋間筋は弛緩する。
❌ 誤り。正しくは、外肋間筋は吸気時に収縮して肋骨を引き上げる。
❌ 誤り。正しくは、外肋間筋は吸気時に収縮して肋骨を引き上げる。
3. 胸腔内は陽圧になる。
❌ 誤り。胸腔内圧は安静時も大気圧より低い(陰圧)。正しくは、吸気時には陰圧がさらに強まり、肺が膨らむ。
❌ 誤り。胸腔内圧は安静時も大気圧より低い(陰圧)。正しくは、吸気時には陰圧がさらに強まり、肺が膨らむ。
4. 腹横筋が主に収縮する。
❌ 誤り。腹横筋は腹圧を上げて横隔膜を押し上げる呼気筋で、努力呼気で働く。正しくは、安静吸気で主に収縮するのは横隔膜(と外肋間筋)である。
❌ 誤り。腹横筋は腹圧を上げて横隔膜を押し上げる呼気筋で、努力呼気で働く。正しくは、安静吸気で主に収縮するのは横隔膜(と外肋間筋)である。
5. 上部胸郭は前上方へ拡張する。
✅ 正しい。(=正答)上部肋骨が引き上げられると胸骨が前上方へ押し出され、胸郭の前後径が増える(ポンプの柄の運動)。
✅ 正しい。(=正答)上部肋骨が引き上げられると胸骨が前上方へ押し出され、胸郭の前後径が増える(ポンプの柄の運動)。
【試験対策ポイント】
| 吸気 | 呼気(安静) | |
|---|---|---|
| 横隔膜 | 収縮・下降 | 弛緩・上昇 |
| 外肋間筋 | 収縮 | 弛緩 |
| 胸腔内圧 | 陰圧が強まる | 陰圧が弱まる |
| 胸郭 | 上部=前上方/下部=側方へ拡張 | 元に戻る |
- 安静呼気は受動的(肺・胸郭の弾性で戻る)。腹筋群・内肋間筋は努力呼気で働く
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