PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第59回 理学療法士国家試験 午後 第97問

臨床心理学第59回午後

第59回 理学療法士国家試験 午後 第97問(臨床心理学)の正答は 2 です。せん妄は意識障害の一種であり、高齢者(特に75歳以上)は加齢に伴う脳機能低下や併存疾患により、せん妄発症のリスクが著しく高まります。

問題
せん妄で正しいのはどれか。
  1. 1. 認知機能は保たれる。
  2. 2. 高齢は危険因子となる。
  3. 3. 睡眠覚醒リズムは保たれる。
  4. 4. 症状の経過は不可逆的である。
  5. 5. 夜間に起こることはまれである。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 高齢は危険因子となる。

せん妄は意識障害の一種であり、高齢者(特に75歳以上)は加齢に伴う脳機能低下や併存疾患により、せん妄発症のリスクが著しく高まります。これは多くの国際的診療ガイドラインでも認識される重要な危険因子です。


【各選択肢の解説】

1. 認知機能は保たれる。
❌ 誤り。せん妄の定義上、認知機能障害(注意散漫、思考混乱、記憶障害など)が必須症状であり、保たれません。
2. 高齢は危険因子となる。
✅ 正しい。高齢者は脳予備能の低下により、感染症・薬剤・脱水などの軽微なストレスでもせん妄を発症しやすくなります。
3. 睡眠覚醒リズムは保たれる。
❌ 誤り。せん妄では睡眠覚醒リズムの逆転が典型的に見られ、昼間の傾眠と夜間の興奮が特徴です。
4. 症状の経過は不可逆的である。
❌ 誤り。せん妄は原因除去(感染治療、薬剤中止など)により回復可能であり、可逆的経過が重要な特徴です。
5. 夜間に起こることはまれである。
❌ 誤り。むしろせん妄は「日没症候群」として夜間・薄暮時に症状が増悪することが典型的です。

【試験対策ポイント】

• せん妄の定義:認知機能障害+意識障害+睡眠覚醒リズムの乱れ
• 危険因子:高齢、感染症、薬剤、脱水、低栄養、ICU入院
• 可逆的障害であることが痴呆(認知症)との鑑別点

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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