PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第60回 理学療法士国家試験 午前 第60問

解剖学第60回午前
被殻の支配動脈を分枝するのはどれか。 1. 前大脳動脈 2. 中大脳動脈 3. 後大脳動脈 4. 脳底動脈 5. 椎骨動脈
  1. 1. 前大脳動脈
  2. 2. 中大脳動脈 ✓
  3. 3. 後大脳動脈
  4. 4. 脳底動脈
  5. 5. 椎骨動脈

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 中大脳動脈 脳の血流供給を理解することは神経学的評価の基本です。被殻(putamen)は基底核を構成し、中大脳動脈の被殻枝(lenticulostriate arteries)により栄養されます。脳卒中では中大脳動脈領域梗塞が最多であり、被殻損傷は典型的な臨床像を呈します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 前大脳動脈 ❌ 誤り。前大脳動脈は前頭葉内側面と前頭頭頂葉を支配します。被殻の支配ではありません。 2. 中大脳動脈 ✅ 正しい。中大脳動脈は被殻枝(lenticulostriate arteries)を分枝し、被殻・内包・外側丘脳を栄養します。 3. 後大脳動脈 ❌ 誤り。後大脳動脈は後頭葉と側頭葉内側を支配します。被殻の支配ではありません。 4. 脳底動脈 ❌ 誤り。脳底動脈は脳幹と小脳を栄養し、被殻の支配ではありません。 5. 椎骨動脈 ❌ 誤り。椎骨動脈は脊髄と脳幹下部を栄養します。 --- 【試験対策ポイント】 脳の血流領域と病巣部位の対応は脳神経学の基本です。**中大脳動脈梗塞が最多(全脳梗塞の60-70%)であり、被殻損傷は同側の上肢麻痺が優位**という臨床像を押さえてください。被殻は運動機能に関わる基底核であり、中大脳動脈領域梗塞の典型的な病巣です。
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