第60回 理学療法士国家試験 午後 第20問
内部障害理学療法第60回午後
第60回 理学療法士国家試験 午後 第20問(内部障害理学療法)の正答は 4 です。別冊心電図でAは運動前、Bは30W運動中です。
問題
75歳の男性。体重75kg。慢性心不全。運動療法中の心電図(別冊No.3)を別に示す。Aは運動開始前、Bは自転車エルゴメーター30W負荷の運動療法中である。正しいのはどれか。
- 1. Aでは陰性T波を認める。
- 2. Aの心拍数は60/分未満である。
- 3. AはLown分類Ⅲである。
- 4. BではSTの低下を認める。 ✓
- 5. Bの心拍数は120/分以上である。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 47.8%参考値
23人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — BではSTの低下を認める。
別冊心電図でAは運動前、Bは30W運動中です。BではAに比べ基線下方へのST部分の低下(ST下降)が出現しており、運動誘発性の心筋虚血を示唆します。慢性心不全・運動療法中の重要な所見です。
【各選択肢の解説】
1. Aでは陰性T波を認める。
❌ 誤り。AのT波は基線より上向き(陽性)で、陰性T波(下向き)は認めません。
❌ 誤り。AのT波は基線より上向き(陽性)で、陰性T波(下向き)は認めません。
2. Aの心拍数は60/分未満である。
❌ 誤り。25mm/secでRR間隔は約4大マス(0.8秒前後)=約75/分で、60/分未満ではありません。
❌ 誤り。25mm/secでRR間隔は約4大マス(0.8秒前後)=約75/分で、60/分未満ではありません。
3. AはLown分類Ⅲである。
❌ 誤り。Lown分類は心室期外収縮の重症度分類。Aは整った洞調律で多形性PVC連発などの所見はなく該当しません。
❌ 誤り。Lown分類は心室期外収縮の重症度分類。Aは整った洞調律で多形性PVC連発などの所見はなく該当しません。
4. BではSTの低下を認める。
✅ 正しい。運動負荷中のBでST部分が基線より低下しており、運動誘発性虚血を示す所見です。
✅ 正しい。運動負荷中のBでST部分が基線より低下しており、運動誘発性虚血を示す所見です。
5. Bの心拍数は120/分以上である。
❌ 誤り。BのRR間隔は約3大マス(0.6秒)=約100/分で、120/分以上ではありません。
❌ 誤り。BのRR間隔は約3大マス(0.6秒)=約100/分で、120/分以上ではありません。
【試験対策ポイント】
運動負荷心電図の虚血所見=水平/下降型ST低下(おおむね0.1mV以上)。心拍数算出は300÷RR間隔の大マス数(25mm/sec・1大マス0.2秒)。ST上昇は貫壁性虚血、ST低下は心内膜下虚血を示す。心リハ中の運動中止基準(ST低下・不整脈・血圧異常・自覚症状)と併せて押さえる。
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