第61回 理学療法士国家試験 午後 第80問
臨床心理学第61回午後
うつ病患者が「先生は否定するが、私は不治の病にかかっていて助からない」と訴えた。この患者の症状で最も考えられるのはどれか。\n1. 血統妄想\n2. 誇大妄想\n3. 心気妄想\n4. 迫害妄想\n5. 被毒妄想
- 1. 血統妄想
- 2. 誇大妄想
- 3. 心気妄想 ✓
- 4. 迫害妄想
- 5. 被毒妄想
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 心気妄想
うつ病患者が「不治の病にかかっていて助からない」と確信し、医学的根拠がないにもかかわらず医師の説得に応じない症状は、身体疾患に関する非合理的な確信である心気妄想を示しています。うつ病に伴う妄想の中で最も頻度が高いタイプです。
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【各選択肢の解説】
1. 血統妄想
❌ 誤り。自分の血統や身分に関する妄想(例:皇族の末裔であるなど)で、本問の身体疾患に関する訴えとは無関係です。
2. 誇大妄想
❌ 誤り。自分の能力や身分が実際より優れていると信じる妄想で、本問のような身体疾患への不安とは矛盾します。
3. 心気妄想
✅ 正しい。身体に重大な疾患があると確信し、医学的検査結果や医師の説得にも応じない妄想です。うつ病の気分一致性妄想として典型的です。
4. 迫害妄想
❌ 誤り。他者から危害を加えられると考える妄想で、本問は自身の身体疾患に関する訴えのため当てはまりません。
5. 被毒妄想
❌ 誤り。毒物を盛られていると信じる妄想で、身体疾患そのものへの確信ではなく外部からの害を想定するため異なります。
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【試験対策ポイント】
- うつ病の気分一致性妄想:心気妄想(疾患の存在)、貧困妄想(経済的喪失)、罪悪妄想(自責)が頻出
- 心気妄想は医学的根拠がないのに患者が確信している点が重要
- 妄想内容と患者の気分状態(抑うつ)の関連性を判断する