| 病態 | 選ぶ | 避ける・誤り |
| 受傷直後の肉ばなれ・捻挫 | アイシング+固定・安静 | 交代浴・ホットパック・パラフィン浴・極超短波 |
| 関節リウマチの手指変形 | パラフィン浴 | ホットパック・遠赤外線(密着しない)・超音波(限局深部用)・極超短波(人工関節=金属) |
| 小児のギプス除去後の拘縮・筋力低下 | 渦流浴 | 超音波・極超短波(骨端線に禁忌)・紫外線・FES |
| 多発性硬化症の痙縮 | 拮抗筋への電気刺激 | ホットパック・赤外線などの加温(Uhthoff現象で症状悪化)/MAS2の段階でアキレス腱延長術は過剰 |
| 腓骨神経麻痺で背屈MMT0 | 電気刺激(NMES/EMS) | 温熱・赤外線・超音波・衝撃波(筋収縮を起こせない) |
| 骨癒合の促進 | 超音波(LIPUS) | 温熱・牽引・電気刺激・電磁波は優先度が下がる |
| 内固定材が入った足関節術後 | 固定されない膝関節のROM練習を積極的に/足指のROMは外固定中から可能な範囲で開始 | 術直後からの荷重(段階的に)/金属があるので電磁波療法は不適/「内固定破損の可能性があるから骨癒合が得られるまで短下肢装具を使用する」は誤り=内固定材そのものが骨片を安定させる目的の材料で、装具の役割は二次的な保護にすぎない。使うかどうか・期間は個別の治療方針で決まり、一律に骨癒合まで装具を使うものではない |
| リンパ浮腫+蜂窩織炎の急性期 | 安静と患部の冷却。スキンケアは継続 | 圧迫・用手的リンパドレナージ・圧迫下の運動(感染を拡散)/TENSも用いない |
| 糖尿病足(感覚鈍麻+趾の暗赤色) | 前足部の免荷(除圧インソール・治療靴)とフットケア | 寒冷療法・速歩などの荷重負荷。ROM練習は控えなくてよい/「歩行時に左足を右より前に出すよう指導する」は誤り=出す足の左右を変えても前足部にかかる荷重は減らず、合理的根拠がない。減らしたいなら免荷そのものを行う |
| 慢性非特異的腰痛 | 運動療法・認知行動療法(ガイドラインで強く推奨) | 超音波・TENS・腰椎牽引・寒冷は強い推奨がない |
| 肩手症候群(CRPSⅠ型)急性期 | 疼痛を誘発しない範囲の肩関節周囲筋の再教育(軽い随意収縮の促通)が第一。あわせて挙上・圧迫による良肢位保持と浮腫管理 | 積極的な他動伸張・CI療法/急性期のCodman体操も刺激過剰/「BFOによる良肢位の保持」も誤り=BFO(balanced forearm orthosis)は前腕を支持して食事など上肢動作を助ける動作補助具であり、肩手症候群急性期の治療手段ではない。良肢位保持は装置を付けることではなく肢位と浮腫の管理を指す |
| 感覚障害による運動失調 | 重錘負荷・弾性緊縛帯・姿勢鏡・歩行補助具(感覚代替) | 電気刺激療法は失調の直接的治療にならない |
| がんの緩和ケア | 患者の意思とQOLに合わせて内容を変更 | 「呼吸介助は禁忌」「リンパ浮腫にPTは行わない」「温熱は行わない」はいずれも誤り/「病名告知を前提として理学療法を行う」も誤り=告知の有無は理学療法を実施する前提条件ではない。未告知でも本人の状況・心理面に配慮して行う |
| 高度の肩鎖関節脱臼+競技継続希望 | 手術(靱帯再建) | 超音波・ホットパック・ギプス固定・安静のみでは不十分 |