「上位頸椎の運動を測定する」は誤り → 下顎を引いた状態で頸椎全体の屈曲をみる。「両腕を胸の前で組ませて行う」は誤り → 体幹屈曲の代償が入るので上肢は体側。「段階2は下顎を頸部に引き付ける運動で判断する」は誤り → 段階2の基準はあくまで重力除去位での全可動域。
腹筋群は抵抗を手で加えず、上肢の肢位で負荷量を変えて段階を分けるのが特徴。
| 上肢の位置 | 完了できたときの段階 |
|---|---|
| 手を体側に置く | 段階3 |
| 腕を胸の前で組む | 段階4 |
| 手を頭の後ろで組む | 段階5 |
体幹伸展(段階3以上)は腹臥位で、骨盤・下肢を固定して行う。下肢(大腿)を押さえた固定では伸展が小さく、骨盤を直接押さえると伸展が大きくなるなら、大腿と骨盤をつなぎとめる股関節伸展筋=大殿筋の筋力低下と読む。可動域制限なら固定法を変えても同じ制限が出るので区別できる。
| 項目 | 正しい手順 |
|---|---|
| 肢位 | 検査側を上にした側臥位。検査側下肢は伸展位・回旋中間位で外転させる |
| 固定 | 骨盤が回旋・挙上しないように固定する |
| 抵抗 | 大腿遠位外側(膝の直上)に加える |
| 段階 | 4=中等度の抵抗に抗して全可動域保持/5=最大抵抗に抗して保持 |
| 非検査側 | 下側の下肢は安定のため軽度屈曲させてよい |
| 段階2 | 背臥位で水平面の外転(重力除去位) |
検査側を外旋位にするのは誤り → 股屈筋群・大腿筋膜張筋の関与が増して純粋な外転にならない。回旋中間位で行う。抵抗を足関節に加えるのも誤り → テコが長くなり誤差が大きい。大腿遠位に加える。骨盤挙上・股関節屈曲外旋はいずれも代償のサイン。
「側臥位で行う」こと自体は正しい記述だが、適切な測定を1つ選ぶ設問では代償を排除する骨盤固定が核心になる。正しい記述が複数並ぶときは「その検査の精度を決めている条件」を選ぶ。
| 髄節 | key muscle | 髄節 | key muscle |
|---|---|---|---|
| C5 | 肘屈筋(上腕二頭筋) | L2 | 股屈筋(腸腰筋) |
| C6 | 手関節背屈筋 | L3 | 膝伸筋(大腿四頭筋) |
| C7 | 肘伸筋(上腕三頭筋) | L4 | 足背屈筋(前脛骨筋) |
| C8 | 中指末節屈筋 | L5 | 長母趾伸筋 |
| T1 | 小指外転筋 | S1 | 足底屈筋(下腿三頭筋) |
| AIS | 判定基準 |
|---|---|
| A(完全) | S4-5の運動・感覚がすべて消失 |
| B(感覚不全) | S4-5の感覚が残存し、運動は完全麻痺 |
| C(運動不全) | 損傷高位より下の主要筋の半数以上がMMT3未満 |
| D(運動不全) | 損傷高位より下の主要筋の半数以上がMMT3以上 |
| E | 運動・感覚とも正常 |
完全か不全かの決め手はS4-5(肛門)が残っているかの一点。①肛門の随意収縮 ②肛門深部圧覚 ③S4-5の感覚 —— 3つすべて消失=A、ひとつでも残れば不全。感覚の目印では乳頭部=T4、剣状突起=T6、臍=T10。
MMT3レベル以下の新たな筋力低下に筋力増強運動を行うのは誤り → 過用性筋力低下(オーバーユース)を招く。負荷量の管理・エネルギー保存・補装具の活用が原則。