心理学=行動と心のはたらきを科学的に扱う学問。国試で問われるのは人物の伝記ではなく学派名とその主張の対応だけなので、この表をセットで覚える。
| 学派 | 中心となる主張 | キーワード |
|---|---|---|
| 構成主義 | 意識を要素に分解して記述する | 内観法/世界最初の心理学実験室(1879年・ライプツィヒ) |
| 機能主義 | 意識の内容より「はたらき(適応の機能)」を重視 | 意識の流れ |
| ゲシュタルト心理学 | 全体は部分の総和とは異なる | 体制化・群化・仮現運動 |
| 行動主義 | 観察可能な刺激(S)と反応(R)だけを扱い、意識は研究対象にしない | S-R・条件づけ |
| 精神分析 | 行動は無意識に規定される | 無意識・防衛機制・自由連想 |
| 認知心理学 | 人を情報処理システムとみなし、内的過程を扱う | 記憶・注意・思考 |
| 人間性心理学 | 人は自己実現に向かう主体である | 自己実現・来談者中心療法 |
| 方法 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 実験法 | 独立変数を操作し従属変数の変化をみる | 因果関係を言える唯一の方法。統制が必要 |
| 観察法 | 自然観察・参加観察。操作を加えない | 日常場面に強いが因果は不明 |
| 面接法 | 対話で情報を得る | 深く聞けるが多人数には不向き |
| 質問紙法 | 一斉・匿名で回答を集める | 多人数に有効。深さは出ない |
| 検査法 | 標準化された心理検査を用いる | 個人間比較ができる |
「相関があるので原因と結果が分かる」は誤り → 相関関係は因果関係ではない。因果を主張できるのは変数を操作した実験法だけ。独立変数=操作する原因側、従属変数=測定される結果側。
| 感覚 | 受容器 | 適刺激・特徴 |
|---|---|---|
| 視覚 | 網膜の錐体・杆体 | 錐体=明所視・色覚・中心窩に密/杆体=暗所視・高感度・色は分からない |
| 聴覚 | 蝸牛の有毛細胞 | 空気振動。可聴域おおよそ20〜20,000Hz |
| 平衡覚 | 半規管/耳石器 | 半規管=回転加速度、耳石器=直線加速度と頭部の傾き |
| 触圧覚 | マイスネル小体・メルケル盤・パチニ小体・ルフィニ終末 | マイスネル・パチニ=速順応(パチニは振動)/メルケル・ルフィニ=遅順応 |
| 深部感覚 | 筋紡錘/腱紡錘 | 筋紡錘=筋の長さと伸張速度/腱紡錘=筋の張力 |
| 痛覚 | 自由神経終末 | 順応しにくい(生体の警告信号だから) |
頻出の誤答肢 → 正しくは:
知覚の恒常性=網膜像が変化しても対象の性質を一定に知覚するはたらき。大きさ・形・明るさ・色の恒常性がある(遠ざかる人は網膜像が小さくなるが「小さくなった」とは感じない)。
| 奥行きの手がかり | 内容 |
|---|---|
| 両眼 | 両眼視差(左右の網膜像のずれ)・輻輳(寄り目の程度) |
| 単眼 | 重なり(遮蔽)・大きさ・線遠近法・きめの勾配・陰影・運動視差 |
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 選択性注意 | 多数の刺激から必要なものだけを拾う | 雑踏で自分の名前が聞こえる(カクテルパーティ効果) |
| 持続性注意 | 一定時間注意を保つ | 訓練を最後まで続ける |
| 分配性注意 | 複数の課題に同時に配る | 歩きながら会話する(二重課題) |
| 転換性注意 | 対象を切り替える | 課題間の切り替え |
覚醒水準は高すぎても低すぎても遂行成績が落ちる(逆U字の関係)。この「覚醒水準」を客観的に映すのが次の脳波。
| 波形 | 周波数 | 出現する状態 |
|---|---|---|
| δ(デルタ)波 | 3Hz以下 | 深睡眠(徐波睡眠)・病的状態 |
| θ(シータ)波 | 4〜7Hz | 入眠期・小児 |
| α(アルファ)波 | 8〜13Hz | 安静・覚醒・閉眼時の基礎律動。後頭部優位 |
| β(ベータ)波 | 14Hz以上 | 開眼時・精神活動時・緊張時 |
| γ(ガンマ)波 | 30Hz以上 | 高度な認知活動 |
「安静閉眼時の基礎律動はβ波」は誤り → α波。β波は開眼・緊張時。「δ波は健常成人の安静時基礎律動」も誤り → δ波は深睡眠か病的状態で出る。
| 自由質問法(開かれた質問) | 閉鎖質問法(閉じた質問) | |
|---|---|---|
| 答え方 | 定まっておらず患者が自由に語る | はい/いいえ・一語・数値で決まる |
| 主導権 | 患者側 | 面接者側 |
| 例 | 「どのようなことでお困りですか」「その後いかがですか」 | 「ご家族は何人ですか」「お名前を教えてください」「痛いのは右ですか、左ですか」「いつ頃から痛み出しましたか」 |
| 長所 | 訴えの背景・心理面まで広く出る | 事実確認が速く、絞り込みに強い |
| 短所 | 時間がかかり話が拡散しうる | 聞いたこと以外は出てこない |
面接の流れは導入でオープンに広く聞き、詳細確認でクローズドに絞る(漏斗型)。基本姿勢は傾聴・受容・共感で、うなずき・相づち・繰り返し・言い換え・要約・明確化を用い、沈黙もそのまま待つ。
避ける質問 → 理由: