| 線維 | 受容器 | 伝える情報 | 関与する反射 |
|---|---|---|---|
| Ⅰa群 | 筋紡錘の一次終末 | 筋の長さ+伸張の速度 | 伸張反射・H反射の求心路 |
| Ⅰb群 | Golgi腱器官 | 筋の張力 | 自原抑制(多シナプス) |
| Ⅱ群 | 筋紡錘の二次終末 | 筋の長さ(静的) | 介在ニューロン経由の多シナプス |
| Ⅲ群(Aδ) | 自由神経終末 | 速い痛み・冷覚 | 屈曲反射(侵害受容) |
| Ⅳ群(C) | 自由神経終末 | 遅い痛み・温覚 | 屈曲反射(侵害受容) |
| 部位 | 役割 |
|---|---|
| 視神経乳頭(視神経円板) | 視神経線維が眼球を出る場所で視細胞(錐体・杆体)がない=視覚受容器を欠く。ここが盲点(Mariotte盲点)で光を感じない |
| 中心窩 | 錐体が最も密集し視力が最高の部位。網膜のうち最もよく見えるのは乳頭ではなく中心窩 |
| 錐体(cone) | 明所視・色覚。中心窩に集中 |
| 杆体(rod) | 暗所視。視物質はロドプシンで、その材料がビタミンA。周辺網膜に多い |
| 項目 | 正しい姿 |
|---|---|
| 明順応 | 暗所→明所。数分(速い)で完了 |
| 暗順応 | 明所→暗所。20〜30分(遅い)かかる。杆体のロドプシン再生に時間がいるため |
| 夜盲症(鳥目) | ビタミンA欠乏でロドプシンが作れず暗所で見えない。ビタミンC欠乏は壊血病で夜盲症ではない |
| 近視 | 眼軸が長いなどで網膜の前方に焦点を結ぶ。凹(凹面)レンズで矯正 |
| 遠視 | 眼軸が短いなどで網膜の後方に焦点を結ぶ。凸レンズで矯正 |
| 老視 | 水晶体の弾性低下で近方調節ができなくなる。加齢変化 |
| 調節(近くを見る) | 毛様体筋が収縮→Zinn小帯が緩む→水晶体が厚くなる。副交感神経(動眼神経)の作用で縮瞳も伴う |
| 調節(遠くを見る) | 毛様体筋は弛緩→Zinn小帯が張る→水晶体は薄くなる(7-9の交感神経の欄と一致) |
「明順応には20分程度かかる」は誤り → 20〜30分かかるのは暗順応で、明順応は数分。「ビタミンC欠乏で夜盲症となる」は誤り → 夜盲症はビタミンA欠乏。「近視では網膜の後方に焦点を結ぶ」は誤り → 近視は前方、後方は遠視。「毛様体筋は遠くを見るときに収縮する」は誤り → 収縮するのは近くを見るとき。正しいのは「視神経乳頭は視覚受容器を欠く」。
「伸張反射は多シナプス反射」「求心性線維はⅠb群」「侵害受容反射である」はいずれも誤り → 正しくは単シナプス反射・Ⅰa群・固有受容反射。
| 要素 | 支配・走行 | 役割 |
|---|---|---|
| α運動ニューロン | 錘外筋線維(骨格筋の本体) | 筋を収縮させる=反射・随意運動の遠心路 |
| γ運動ニューロン | 錘内筋線維(筋紡錘の中) | 筋紡錘の感度を調節する |
| Ⅰa群求心性線維 | 筋紡錘→脊髄 | 紡錘が伸びたことを中枢へ伝える |
「α運動線維が筋紡錘内の錘内線維を支配する」は誤り → 錘内線維はγ、錘外線維はα。「γ運動線維は伸張された筋の拮抗筋を支配する」も誤りで、拮抗筋の抑制は相互抑制(介在ニューロン)が担う。
「痙縮では伸張反射が低下する」「高齢者では深部腱反射が亢進する」はどちらも誤り → 痙縮は亢進、高齢者は減弱。
| 刺激する線維 | 成り立ち | |
|---|---|---|
| H反射 | Ⅰa群求心性線維を電気刺激 | 脊髄を回る単シナプス反射。潜時が長い |
| M波 | α運動線維を直接刺激 | 反射ではなく筋の直接応答。潜時が短い |
| 反射・機構 | 経路 | 内容 |
|---|---|---|
| 相反抑制 | Ⅰa→Ⅰa抑制性介在ニューロン→拮抗筋のα | 主動筋が収縮するとき拮抗筋を抑制(多シナプス) |
| 自原抑制(Ⅰb抑制) | Golgi腱器官→Ⅰb→抑制性介在ニューロン | 張力が高まると同名筋を抑制(多シナプス) |
| 屈曲反射(逃避反射) | 侵害刺激→Ⅲ・Ⅳ群→介在ニューロン | 痛みから肢を引っ込める侵害受容反射(多シナプス) |
| 対光反射 | 視神経→中脳 | 光を当てると縮瞳する |
単シナプスなのは伸張反射だけ。相反抑制・自原抑制・屈曲反射はすべて介在ニューロンを挟む。似た用語の遠心性模写(efference copy)は、運動指令のコピーを感覚予測に用いる中枢機構であって反射ではない。
「錐体路は大脳の基底核を経由する」は誤り → 基底核・小脳は錐体外路系(運動の調節)に属し、錐体路本体は経由しない。錐体路が通るのは内包であって基底核ではない。
| 部位 | 役割 |
|---|---|
| 前頭前野(前頭連合野) | 一連の動作の企画・立案 |
| 運動前野 | 外的(感覚誘導性)刺激に基づく運動の準備・選択 |
| 補足運動野 | 内的(自発的)な運動の計画・運動順序・両手協調 |
| 一次運動野 | 計画された運動指令の実行(出力) |
| 大脳基底核 | 運動の開始・抑制、運動プランの切り替え、筋緊張の調節 |
| 小脳 | 協調とタイミング、誤差検出と記憶に基づく運動の修飾、運動学習 |
| 後頭頂葉 | 視覚情報を運動指令へ変換 |
紛らわしい脳部位:海馬=記憶、扁桃体=情動(恐怖・不安)、松果体=メラトニン・概日リズム、青斑核=ノルアドレナリン作動性で覚醒・注意。いずれも随意運動の制御部位ではない。
「副交感神経は立毛筋を収縮させる」は誤り → 立毛筋は交感神経の単独支配で、副交感支配はない。汗腺・脾臓・副腎髄質も同様に二重支配ではない。
| 器官 | 交感神経(闘争・逃走) | 副交感神経(休息・消化) |
|---|---|---|
| 瞳孔 | 散大(瞳孔散大筋が収縮) | 縮小(瞳孔括約筋が収縮) |
| 毛様体筋・水晶体 | 弛緩し水晶体が薄くなる(遠方視) | 収縮し水晶体が厚くなる(近方視) |
| 気管支 | 拡張(β2受容体で平滑筋が弛緩) | 収縮(気道が狭くなる) |
| 心拍数・心収縮力 | 増加・増大 | 減少・低下(陰性変時作用) |
| 房室伝導速度 | 促進 | 遅延(抑制) |
| 血管平滑筋 | 収縮 | 大部分は支配なし |
| 消化管運動・直腸平滑筋 | 抑制 | 促進・収縮(排便を促す) |
| 消化液(唾液・涙液・胃液・膵液) | 分泌抑制 | 分泌促進 |
| 肝臓 | グリコーゲン分解→血糖上昇 | インスリン分泌を介しグリコーゲン合成 |
| 膀胱排尿筋 | 弛緩(蓄尿) | 収縮(排尿) |
| 内尿道括約筋・内肛門括約筋 | 収縮(ためる) | 弛緩(出す) |
| 立毛筋 | 収縮(鳥肌) | 支配なし |
| 汗腺 | 発汗促進(伝達物質はACh) | 支配なし |
「副交感神経の作用で抑制されるのはどれか」のような逆読み設問に注意。副交感が本来促進する膵液分泌・気管支収縮・直腸収縮・グリコーゲン合成はすべて外れ、答えは心臓関連(房室伝導速度)になる。
| 場面 | 働く神経 | 排尿筋 | 内尿道括約筋 | 外尿道括約筋 |
|---|---|---|---|---|
| 蓄尿 | 交感=下腹神経(腰髄)+陰部神経 | 弛緩 | 収縮 | 収縮 |
| 排尿 | 副交感=骨盤神経(仙髄) | 収縮 | 弛緩 | 弛緩(陰部神経の活動低下) |
「外尿道括約筋は陰部神経活動で弛緩する」は誤り → 陰部神経が活動すると収縮して蓄尿を保つ。排尿時はこの活動が低下して弛緩する。「内尿道括約筋は副交感神経で収縮」も誤りで、収縮させるのは交感(下腹神経)。
| 括約筋 | 筋の種類 | 支配神経 | 収縮/弛緩 |
|---|---|---|---|
| 内肛門括約筋 | 平滑筋・不随意 | 交感=下腹神経/副交感=骨盤神経 | 交感で収縮(蓄便)、副交感で弛緩 |
| 外肛門括約筋 | 横紋筋・随意 | 陰部神経(体性・S2〜S4) | 随意収縮で我慢、随意弛緩で排便 |
「外肛門括約筋は平滑筋」「内肛門括約筋の弛緩は随意的に起こる」「内肛門括約筋を収縮させて排便する」はすべて誤り。外=横紋筋・随意、内=平滑筋・不随意、排便時は内が弛緩する。
| 相 | きっかけ | 胃液分泌 |
|---|---|---|
| 脳相 | 視覚・嗅覚・味覚→迷走神経 | 促進 |
| 胃相 | 胃壁の伸展、幽門部からのガストリン | 促進 |
| 腸相 | 十二指腸への酸性内容物・脂肪の流入→セクレチンなど | 抑制 |