第6章|成人・高齢者の聴覚障害
対応過去問 46問 / 難易度 ★★★☆☆
加齢性難聴(老人性難聴)
基本像 ― 「両側対称・高音漸傾・緩徐進行・自覚に乏しい」
- 両側性・対称性の感音難聴。高音域から始まり高音漸傾型を示す。左右耳の聴力差は少ない
- 「一側性難聴が多い」は誤り。一側性・急性発症の難聴は、突発性難聴や聴神経腫瘍など別の病態を疑うサインになる
- 経過は緩徐に進行し非可逆性。初期は会話に支障が出にくく聴力低下を自覚しにくい→ 家族が先に気づき、本人と家族の難聴の認識にずれが生じる
- 進行すると徐々に中低音域も悪化する
- 原因は多因子性(遺伝・騒音曝露・血管要因・酸化ストレスなど)。「原因として単一の因子が関与」は誤り
- 性差が認められる(一般に男性のほうが進行が早い)。糖尿病など全身疾患の既往があると進行が早い
- 障害されるのは聴覚であり、構音(発話)は保たれる
加齢性難聴で起こらないもの=めまいの合併/大きな音でめまいを生じる/顔面神経麻痺。めまいを伴う内耳疾患(メニエール病など)とは区別する。耳鳴は高音性が多く、「低音の耳鳴を伴いやすい」は誤り。難聴の進行に伴い耳鳴の訴えは増加する。
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この章の続きで扱う内容
- 中途失聴・成人期難聴の支援とコミュニケーション
- 耳鳴・聴覚過敏
- 心理・社会的支援と福祉制度