| 段階 | 時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| 反射的発声・叫喚発声 | 0〜2か月 | 生理的な反射。子音様の動きは含まない |
| クーイング | 2〜4か月 | 柔らかい喉音的な発声。奥舌・軟口蓋での音産生であり、子音構音動作の始まりとされる |
| 始まりの喃語(非規準喃語) | 3〜6か月 | 子音+母音の組み合わせが始まるが音節構造は不安定 |
| 規準喃語 | 生後6〜8か月 | 子音+母音が繰り返される安定した音節構造を持つ |
| 反復喃語(CV音節の繰り返し) | 6〜10か月 | 同じ音節を繰り返す(「ばばば」など) |
| ジャルゴン | 9〜12か月 | 発話のイントネーションは大人に似るが有意味語ではない |
喃語は模倣的発声として始まるのではなく、自発的に出現する。出現直後から安定した音節構造があるわけでもなく、構音動作の上達は喃語出現「後」に起こる(反復して産生するなかで構音動作が洗練されていく)。
喃語の段階では言葉としての明確な伝達意図はまだない。意味や伝達意図が伴うのは初語以降である。
喃語出現の背景にあるのは乳児期の声道の発達と運動の成熟であり、新生児期の声道の形態が出現を促すわけではない。
叫喚発声(クライング)は未分化な母音様の発声であり、子音様の発声ではない。ジャルゴンは意味を伴わない発話様の発声であり、有意味発声ではない。
一方、クーイングは奥舌の動きを伴う軟口蓋音様の産生で、子音構音動作の始まりにあたる(「始まりではない」としたら誤り)。