第1章|母音の分類

対応過去問 17問/難易度 ★★★☆☆

1-1 母音の基本分類

母音の3軸分類

IPAの母音分類で考慮される要素:

  • 舌の高さ(口の開き):狭・半狭・半広・広
  • 舌の前後位置:前舌・中舌・後舌
  • 円唇性:円唇・非円唇

IPAの母音分類で考慮されないもの:
・構音様式(子音の分類基準)
・声の有無(母音は基本的に有声)
・帯気性(子音の概念)

舌の高さによる分類

分類代表音
狭(高)母音[i]・[u]・[ɯ]
半狭母音[e]・[o]
半広母音[ɛ]・[ɔ]
広(低)母音[a]・[æ]・[ɶ]

日本語の5母音の高さ

  • 「い」= 狭(閉)母音(高)
  • 「う」= 狭(閉)母音(高)
  • 「え」= 半狭母音と半広母音の間(中段の母音)/前舌
  • 「お」= 半狭母音と半広母音の間(中段の母音)/後舌
  • 「あ」= 広(低)母音

開口度の順:い・う(狭)<え・お(半狭〜半広の中段)<あ(広)

「え」「お」は半狭と半広のちょうど間に位置する中母音。「半狭母音そのもの」と覚えると誤る。
狭母音は「い・う」、広母音は「あ」だけ。
IPA記号としては[e][o]が半狭、[ɛ][ɔ]が半広。[ɔ]は半広・後舌、[ɛ]は半広・前舌。

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