「失語症の原因として知的能力障害・心因性がある」は誤り。てんかんは原因となる。
「左利きの過半数は右半球が言語優位」は誤り。「言語が左優位なら視空間も左優位」も誤り → 視空間は右優位。
「失語症に伴うことが多いのは計算障害」は正しい。着衣失行・相貌失認・視覚性失認は失語症との合併頻度は低い。
古典型失語症候群の分類に必須な3項目:
1. 自発話(流暢性)
2. 聴理解
3. 復唱
「書称・読解」は分類に必須ではない。書称・読解は補助的情報。
| 失語型 | 自発話 | 聴理解 | 復唱 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ブローカ失語 | 非流暢 | 比較的良好 | 障害 | 発語失行・失文法・右片麻痺 |
| ウェルニッケ失語 | 流暢 | 障害 | 障害 | ジャルゴン・病識乏しい |
| 伝導失語 | 流暢 | 良好 | 障害 | 接近行為・音韻性錯語 |
| 全失語 | 非流暢 | 障害 | 障害 | 再帰性発話・右片麻痺 |
| 超皮質性運動失語 | 非流暢 | 良好 | 良好 | 発話開始困難・語列挙低下 |
| 超皮質性感覚失語 | 流暢 | 障害 | 良好 | 反響言語・補完現象 |
| 混合型超皮質性失語 | 非流暢 | 障害 | 良好 | 反響言語+言語野孤立症候群 |
| 健忘性失語(失名辞失語) | 流暢 | 良好 | 良好 | 喚語困難が主 |
「典型的ブローカ失語はブローカ野に限局した病変で生じる」は誤り → より広範な病変が必要。「発語失行の重症度と失語重症度は平行する」も誤り。
「発話の開始困難はみられない」は誤り。「語列挙が低下しない」も誤り。「発語失行がみられる」は誤り → 発話開始困難(発動性低下)と発語失行を混同しない。発語失行はブローカ失語でみられる。
「伝導失語では読み書きが保たれる」は誤り → 音韻性錯書がみられる。「伝導失語と相貌失認の合併が多い」は誤り → 合併しにくい。
| 血管 | 失語症型 |
|---|---|
| 中大脳動脈 | ブローカ失語・ウェルニッケ失語・全失語(最多) |
| 前大脳動脈 | 超皮質性運動失語 |
| 後大脳動脈(左) | 純粋失読・超皮質性感覚失語 |
| 視床・基底核 | 皮質下性失語(視床失語・線条体失語) |
「前大脳動脈閉塞 → ブローカ失語」は誤り → 超皮質性運動失語。「後大脳動脈閉塞 → 伝導失語」も誤り → 純粋失読。
| 部位 | 場所 |
|---|---|
| ブローカ野 | 左下前頭回弁蓋部・三角部(左前頭葉) |
| ウェルニッケ野 | 左側頭葉(上側頭回後部) |
| エクスナーの領域 | 左前頭葉(書字中枢) |
| 角回 | 下頭頂小葉 |
| 縁上回 | 下頭頂小葉(上頭頂小葉ではない) |
| 紡錘状回 | 側頭葉後下部(純粋失書の責任病巣) |
「縁上回は上頭頂小葉」は誤り → 下頭頂小葉。純粋失書の責任病巣から下前頭回は含まれない。脳部位の最後方:紡錘状回 > 角回 > 縁上回 > 横側頭回 > 中心後回の順。
「交叉性失語は左利き右半球損傷で生じる」は誤り → 右利き右半球損傷。
| 型 | 特徴 |
|---|---|
| 視床性失語 | 声量低下・保続 |
| 線条体失語 | 保続 |
| 型 | 流暢性 | 主な症状 | 原因 |
|---|---|---|---|
| 非流暢/失文法型 | 非流暢 | 発語失行・失文法・電文体 | 前頭側頭葉変性症 |
| 意味型 | 流暢 | 単語意味理解障害・呼称障害・表層性失読・失書 | 前頭側頭葉変性症 |
| ロゴペニック型 | 流暢 | 音韻性錯語・喚語困難・復唱障害 | アルツハイマー病 |
「ロゴペニック型では復唱はできるが喚語困難が強い」は誤り → ロゴペニック型では復唱障害あり。「意味型では類音性錯読が出現する」は誤り → 意味型では表層性失読(規則化錯読)。
「後天性小児失語の原因疾患は脳血管障害が最多」は誤り → 頭部外傷が最多。「成人に比べて予後不良」も誤り → 一般的に予後良好。「聴覚的理解は保たれる」は誤り → 保たれやすいが障害されることもある。