大脳の言語野が損傷されることによって生じる後天性の言語障害。
「話す・聞く・読む・書く」4つのモダリティすべてが程度の差はあれ障害される。
最も非流暢。発語失行を伴うことが多い。
流暢だが内容が乏しい。病識に乏しいことが多い。
復唱が際立って障害される。自発話は流暢、聴理解は保たれる。
4つの言語機能すべてが重度障害。最重症型。
| 失語型 | 流暢 | 聴理解 | 復唱 | 主な病巣(目安) |
|---|---|---|---|---|
| ブローカ | × | △ | × | 左前頭葉(ブローカ野+周辺) |
| ウェルニッケ | ○ | × | × | 左側頭葉(ウェルニッケ野) |
| 伝導 | ○ | ○ | × | 左縁上回・弓状束 |
| 全失語 | × | × | × | 中大脳動脈広汎域 |
| 健忘性 | ○ | ○ | ○ | 多様 |
| 超皮質性運動 | × | ○ | ○ | 前頭葉内側・補足運動野 |
| 超皮質性感覚 | ○ | × | ○ | 頭頂・側頭・後頭接合部 |
| 混合型超皮質性 | × | × | ○ | 言語野を孤立させる広汎病変 |
復唱が保たれる。「言語野孤立症候群」とも呼ばれる。
| 型 | 流暢 | 聴理解 | 特徴的症状 |
|---|---|---|---|
| 運動 | × | ○ | 発話開始困難・発動性低下 |
| 感覚 | ○ | × | 反響言語・補完現象 |
| 混合型 | × | × | 反響言語のみ保たれる |
喚語困難が主症状。他の機能は比較的保たれる最軽症に近い型。
| 失語型 | 症状・特徴 |
|---|---|
| ブローカ失語 | 失文法、発語失行、右片麻痺、仮名の障害が強い |
| ウェルニッケ失語 | ジャルゴン、病識欠如、右同名性半盲 |
| 伝導失語 | 接近行為、音韻性錯語、語長効果、弓状束損傷 |
| 超皮質性運動失語 | 発話開始困難、発動性低下(発語失行はない) |
| 超皮質性感覚失語 | 反響言語、補完現象、復唱良好 |
| 混合型超皮質性失語 | 反響言語、言語野孤立症候群、分水嶺梗塞 |
| 全失語 | 再帰性発話、右片麻痺、中大脳動脈主幹部閉塞 |
| 健忘性失語 | 喚語困難、呼称障害、迂言、回復過程で経由 |