第3章|日本語の音韻・音声

対応過去問 20問/難易度 ★★★★☆

3-1 日本語の異音・音素

異音と音素の関係

  • 音素:語を区別する機能を持つ最小単位(意味弁別機能あり)
  • 異音:同じ音素が環境によって異なる音声として実現したもの
  • 異音どうしは相補分布する(同じ環境に現れない)
  • 音素は異音の中の代表形(「異音の中の一つ」という表現は不正確)

「異音の中の一つが音素である」は誤り(音素は抽象的な単位)。
「音素と別の音素は相補分布する」は誤り(相補分布するのは異音どうし)。

日本語「ゲ」の子音の異音

「ゲ」の子音として現れ得るのは次の3つだけ。いずれも軟口蓋音

記号名称現れる環境
[ɡ]有声軟口蓋破裂音語頭
[ŋ]軟口蓋鼻音(鼻濁音)語中
[ɣ]有声軟口蓋摩擦音語中で弱化したとき

「ゲ」の子音として現れないのは[G]と[ɳ]
[G]=有声口蓋垂破裂音(軟口蓋鼻音ではない)。調音点が口蓋垂で、日本語の音韻体系にない。
[ɳ]=そり舌鼻音。日本語にない。
ガ行の異音はすべて軟口蓋音と押さえれば、口蓋垂音[G]・そり舌音[ɳ]は調音点が違う時点で切れる。

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