「異音の中の一つが音素である」は誤り(音素は抽象的な単位)。
「音素と別の音素は相補分布する」は誤り(相補分布するのは異音どうし)。
「ゲ」の子音として現れ得るもの:[ɡ]・[ŋ](鼻濁音)・[ɣ](摩擦音)・[G](口蓋垂鼻音)
「ゲ」に現れないもの:[ɳ](そり舌鼻音)。
「あぶない」の/b/の異音として現れ得るもの:[β](両唇摩擦音)
撥音/ɴ/の異音として出現するもの:[m]・[n]・[ŋ]・[ɴ](後続子音の位置に同化)
撥音/ɴ/の異音として出現しないもの:[ɾ](弾き音は撥音の異音にならない)。
促音/Q/の異音として出現しないもの:[n](撥音の異音であって促音ではない)。
| 音素 | 母音「イ」行前 | その他 |
|---|---|---|
| /t/ | [tɕ](チ)・[ts](ツ) | [t] |
| /d/ | [dʑ](ジ)・[dz](ズ) | [d] |
| /n/ | [ɲ](ニ) | [n] |
| /s/ | [ɕ](シ) | [s] |
| /z/ | [dʑ]または[ʑ] | [z]または[dz] |
音韻論的に対立する組み合わせ:
[ta]と[tha]:帯気の有無は日本語では音素対立しない(同一音素の異音)。
[za]と[dza]:語頭/語中で条件異音の関係(対立しない)。
[ga]と[ŋa]:日本語では同一音素(対立しない)。
ミニマルペア:1音素のみが異なり意味が変わる語の対
| ペア | 判定 |
|---|---|
| 「浜」[hama]―「花」[hana] | ○ /m/と/n/の対立 |
| 「回収」―「改修」 | × 同音語(同じ音) |
| 「台」[dai]―「貝」[kai] | ○ /d/と/k/の対立 |