「異音の中の一つが音素である」は誤り(音素は抽象的な単位)。
「音素と別の音素は相補分布する」は誤り(相補分布するのは異音どうし)。
「ゲ」の子音として現れ得るのは次の3つだけ。いずれも軟口蓋音:
| 記号 | 名称 | 現れる環境 |
|---|---|---|
| [ɡ] | 有声軟口蓋破裂音 | 語頭 |
| [ŋ] | 軟口蓋鼻音(鼻濁音) | 語中 |
| [ɣ] | 有声軟口蓋摩擦音 | 語中で弱化したとき |
「ゲ」の子音として現れないのは[G]と[ɳ]。
・[G]=有声口蓋垂破裂音(軟口蓋鼻音ではない)。調音点が口蓋垂で、日本語の音韻体系にない。
・[ɳ]=そり舌鼻音。日本語にない。
ガ行の異音はすべて軟口蓋音と押さえれば、口蓋垂音[G]・そり舌音[ɳ]は調音点が違う時点で切れる。