第4章|音節・モーラ

対応過去問 約12問/難易度 ★★★☆☆

4-1 音節とモーラの概念

音節・モーラ・フットの大きさ

モーラ ≦ 音節 ≦ フット(小さい順)

  • モーラ(拍):日本語の韻律の基本単位
  • 音節:母音を核とするまとまり
  • フット:2つの音節(または強弱のまとまり)

音節の性質

  • 開音節:母音で終わる音節(子音で終わらない)
  • 閉音節:子音で終わる音節
  • 核になれるのは通常母音(どの子音も核になれるわけではない)
  • 物理的な長さは一定ではない
  • 音韻の最小単位は音素(音節ではない)

音節数とモーラ数の計算

計算の原則

  • 拗音(きゃ・しゅなど)= 1モーラ・1音節
  • 長音(ー)= 1モーラ追加・音節は伸長
  • 促音(っ)= 1モーラ追加・音節は前音節に組み込まれる
  • 撥音(ん)= 1モーラ追加・独立した音節または前音節末尾
音節数モーラ数
かんぜんちょうあく(勧善懲悪)58
けんきゅうしえんせんたー(研究支援センター)611

「かんぜんちょうあく」:か・ん・ぜ・ん・ちょ・う・あ・く = 8モーラ・5音節

2モーラ1音節の語

「きょう(今日)」:きょ(1モーラ)+う(1モーラ)= 2モーラ・1音節

「きょう」は「きょ(拗音1モーラ)+う(長音1モーラ)」= 2モーラ1音節。
「ちっそ」は「ち+っ(促音)+そ」= 3モーラ2音節。
「にんち」は「に+ん+ち」= 3モーラ2音節。

音節末に現れる特殊モーラ(撥音・促音)

撥音(/N/・ん)と促音(/Q/・っ)の共通点:

  • 自立拍(独立したモーラを構成する)
  • 音節末に現れる

相違点:

  • 無声化:促音は後続無声子音に同化して無声化する場合あり・撥音は基本的に有声
  • 鼻音化:撥音のみ鼻音

撥音と促音の共通点は「自立拍であること」「音節末に現れること」。
「無声化する」は促音のみ・「鼻音化する」は撥音のみ。

1音節中に含まれるモーラの最大数

最大3モーラ:例「きょう(今日)」= きょ(1)+う(1)= 2モーラ、または促音・撥音を含む場合