第6章|調音結合・構音位置の応用

対応過去問 約6問/難易度 ★★★☆☆

調音結合と同化

調音結合(コアーティキュレーション)

  • 隣接する音が互いに影響し合う現象
  • 連続音声の知覚を助ける(妨げるは誤り)
  • 発話速度に依存する
  • 方言や言語によって異なる
  • 先行する音に影響が現れる(逆行同化)
  • 後続する音に影響が現れる(順行同化)

「調音結合は連続音声の知覚を妨げる」は誤り(助ける・促進する)。

構音位置の前後関係

1拍目より2拍目の構音位置が「前」になる語:

  • 「パリ」:[p](両唇)→[r/ɾ](歯茎):両唇→歯茎で前寄りに
  • 「カキ」:[k](軟口蓋)→[k](軟口蓋):同じ

子音の同化

同化の典型例

  • 「しんぶん(新聞)」の/n/が[m]に同化(後続[b]が両唇音なので)
  • 「入道雲(にゅうどうぐも)」の「ぐ」= 鼻濁音(語中のガ行)

異音にならない(別音素)組み合わせを見極める

  • 「りょうめん(両面)」の「ん[n→m]」と「せんめん(洗面)」の「ん[n→m]」は同じ音素/n/の同じ環境での同化なので異音の関係になる

ラ行とダ行の混同要因

ラ行[ɾ]とダ行[d/dz]の混同要因:

  • 構音位置が近い(ともに歯茎付近)
  • どちらも舌が口蓋に接触する

「ラ行がそり舌で発音される」は誤り(日本語ラ行は歯茎弾き音)。
「ダ行VOTが負の値になる」→ VOTが負になるのは有声破裂音で正しいが、混同の主な要因は構音位置の近さと舌の接触。

音声を逆再生した場合の知覚

「あめだま(飴玉)」の逆再生

[amedama]を時間的に逆再生すると:

  • 各音素を逆順にしつつ、音声的特徴(閉鎖開放の順序など)も逆転する
  • [a]・[m]・[e]・[d]・[a]・[m]・[a]
  • 逆順:[a]・[m]・[a]・[d]・[e]・[m]・[a] = あまでま