なぜSTが学ぶのか:臨床研究や卒業研究で「どう対象を選び、どう比べるか」を扱う章です。標準化検査の基準値がどの母集団から作られたか、スクリーニング検査の感度・特異度をどう読むか、縦断/横断のどちらでことばの発達を捉えるかは、日々の評価とエビデンスの理解に直結します。
5-1 標本抽出(サンプリング)
調べたい対象全体を母集団、そこから取り出した一部を標本(サンプル)という。母集団全体を調べるのが全数調査(悉皆調査)、一部だけ調べるのが標本調査。
無作為抽出(確率抽出)
母集団の全成員が等しい確率で選ばれる方法。標本誤差を統計的に評価でき、母集団への一般化ができる。
| 方法 | やり方 |
| 単純無作為抽出 | 乱数などで母集団から直接ランダムに選ぶ |
| 系統抽出(等間隔抽出) | 名簿から一定間隔で選ぶ(例:10人ごと) |
| 層化抽出 | 母集団を性・年齢などの層に分け、各層から抽出。層内が均質なとき精度が上がる |
| 多段(クラスター)抽出 | 地域→学校→クラスと段階的に集団単位で抽出 |
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この章の続きで扱う内容
- 5-2 研究デザイン
- 5-3 観察法・面接法と検査特性