調べたい対象全体を母集団、そこから取り出した一部を標本(サンプル)という。母集団全体を調べるのが全数調査(悉皆調査)、一部だけ調べるのが標本調査。
母集団の全成員が等しい確率で選ばれる方法。標本誤差を統計的に評価でき、母集団への一般化ができる。
| 方法 | やり方 |
|---|---|
| 単純無作為抽出 | 乱数などで母集団から直接ランダムに選ぶ |
| 系統抽出(等間隔抽出) | 名簿から一定間隔で選ぶ(例:10人ごと) |
| 層化抽出 | 母集団を性・年齢などの層に分け、各層から抽出。層内が均質なとき精度が上がる |
| 多段(クラスター)抽出 | 地域→学校→クラスと段階的に集団単位で抽出 |
「無作為抽出では母集団の全員が選ばれる確率が等しい」→正しい。
「機縁法(スノーボール法)は無作為抽出である」→誤り(有意抽出)。
「標本を大きくすると標本誤差は大きくなる」→誤り(小さくなる)。
| 縦断研究 | 横断研究 | |
|---|---|---|
| 方法 | 同一の対象を追跡し繰り返し測定 | 異なる年齢群を同時に測定して比較 |
| 強み | 発達・加齢の変化を直接とらえる | 短期間・低コストで実施できる |
| 弱み | 時間・費用がかかる/脱落が生じる | 世代(コホート)差が変化と混同されやすい |
| デザイン | 特徴 | 主な指標 |
|---|---|---|
| コホート研究 | 要因のあり群/なし群を追跡し結果の発生を比べる(前向き) | 相対危険(リスク比) |
| 症例対照研究 | 結果のあり群/なし群で過去の曝露を遡って比べる | オッズ比 |
| 無作為化比較試験(RCT) | 対象をランダムに介入群/対照群に割り付ける | 因果推論に最も強い |
「同一個人を継続的に追跡=縦断研究」「異なる年齢を一時点で比較=横断研究」を取り違えない。
「横断研究は加齢による変化を直接観察できる」→誤り(それは縦断研究)。
無作為化比較試験の目的は群間の条件をそろえて因果関係を検討すること。
| 疾患あり | 疾患なし | |
|---|---|---|
| 検査陽性 | 真陽性 (a) | 偽陽性 (b) |
| 検査陰性 | 偽陰性 (c) | 真陰性 (d) |
「感度は検査で陰性の人のうち疾患なしの割合」→誤り(感度は疾患ありを陽性とする割合)。
「特異度の分母は疾患ありの人数」→誤り(疾患なしの人数)。
感度と特異度は一般にトレードオフ(カットオフを緩めると感度↑・特異度↓)。