| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 絶対閾(刺激閾) | 感覚が生じる最小の刺激量。感知確率が50%になる刺激量で定める(100%ではない) |
| 弁別閾(丁度可知差異・JND) | 2刺激を区別できる最小の差。刺激量が増えると弁別閾の値も増大する |
| 刺激頂 | 感覚が生じる上限。刺激頂以上でも刺激を感知できないわけではない |
| 主観的等価点(PSE) | 標準刺激と等しく感じられる比較刺激の値。弁別できない2刺激は主観的に等価 |
「絶対閾は感知確率が100%になる刺激量で定められる」→誤り(50%)。
「刺激頂以上の刺激量は感知できない」→誤り。
「刺激量が増えると弁別閾の値は減少する」→誤り(増大する)。
「等感曲線は横軸を刺激属性、縦軸を感覚量とするグラフに描かれる」→誤り(等ラウドネス曲線は横軸=周波数・縦軸=音圧で、感覚量が等しくなる線を結ぶ)。
刺激(信号)の有無に対する「あり/なし」判断を、感度と反応バイアス(判断基準)に分けて扱う理論。
| 信号あり | 信号なし(雑音のみ) | |
|---|---|---|
| 「あり」と反応 | ヒット | フォールス・アラーム(誤警報) |
| 「なし」と反応 | ミス | コレクト・リジェクション(正棄却) |
信号検出理論の用語でないのはステレオタイプ(ヒット・d′・フォールスアラーム・コレクトリジェクションはSDTの用語)。
| 測定法 | 提示のしかた | 特徴 |
|---|---|---|
| 極限法 | 比較刺激を一方的に少しずつ増加または減少させ系列的に提示(上昇系列・下降系列) | ランダム提示ではない。次の刺激量を予測されやすい。系列誤差が生じる。絶対閾・弁別閾を測定できる |
| 恒常法 | あらかじめ選んだ複数の刺激強度をランダムに多数回提示 | 試行数が最も多い。心理測定関数が得られる。刺激を呈示しない試行(キャッチ試行)を導入できる。系列効果を受けにくい。絶対閾の測定に適する |
| 調整法 | 被験者自身が比較刺激を連続的に調整し、等しく(またはちょうど感じるよう)合わせる | 1測定値に必要な試行数が最も少ない。主観的等価点(PSE)の測定に適する。習熟度の影響を受ける。虚偽反応を見破りにくい |
| 上下法(階段法) | 刺激を系列提示し、反応が変化したところで系列を反転 | 時間的に変化する閾値(暗順応など)の測定に適する。弁別閾も測定できる |
「調整法で調整するのは標準刺激」→誤り(比較刺激を調整する)。
「恒常法では測定者が測定値を事前に予測する必要がない」→誤り(閾値付近を含む刺激範囲をあらかじめ設定するため、おおよその閾値を予測しておく必要がある)。
「調整法では試行ごとの刺激操作が一定に保たれる」→誤り(被験者が調整するため一定でない)。
「極限法・上下法で絶対閾/弁別閾を測定できない」→誤り(測定できる)。
正しい組合せ:恒常法 ― 絶対閾の測定(SD法―弁別閾、評定法―主観的等価点、マグニチュード推定法―順序尺度構成、調整法―名義尺度構成 はいずれも誤り)。
| 誤差 | 意味 |
|---|---|
| 恒常誤差(定誤差) | 一定方向に偏る系統誤差。幾何学的錯視はその例 |
| 偶然誤差 | 方向・大きさが一定でないランダムな誤差(「ほぼ一定」は誤り) |
| 時間誤差 | 2刺激を継時提示するときの呈示順序による影響 |
| 空間誤差 | 刺激の呈示位置(左右など)による影響 |
| 系列誤差 | 上昇系列と下降系列とで測定値が異なる(極限法で生じる) |
「偶然誤差の大きさはほぼ一定」→誤り(一定なのは恒常誤差)。
測定者の動静が被測定者の反応に影響する原因=実験者効果・社会的促進・ピグマリオン効果(傍観者効果・ハロー効果は評定者側の別現象)。
| 方法 | 内容 | 得られる尺度 |
|---|---|---|
| 評定尺度法 | 設定した段階を示しながら刺激を評定させる | 順序尺度 |
| 一対比較法 | 2つの刺激を呈示して択一判断(大小・好悪)を求める | 順序尺度 |
| SD法 | 多数の形容詞対を用いてイメージ・感情的意味を評定。因子分析で分析 | — |
| マグニチュード推定法 | 刺激に対する感覚量を数値で報告させ、比率尺度を直接構成 | 比率尺度 |
| 順位法(品等法) | 複数の刺激を順位づけさせる | 順序尺度 |
「評定尺度法で得られた測定値は順序尺度」→正しい。
「マグニチュード推定法は順序尺度から比率尺度を間接的に構成」→誤り(比率尺度を直接構成)。
「SD法は2刺激の大小・好悪の判断」→誤り(それは一対比較法)。「SD法でペアごとの類似性を判断させる」→誤り(多数の形容詞対で評定)。
「刺激を系列的に呈示して感覚量を評定させる=順位法」→誤り(順位法は複数刺激を順位づけする方法)。
| バイアス | 意味 |
|---|---|
| 光背効果(ハロー効果) | ある側面の良し悪しが全体評価に広がる |
| 中心化傾向 | 5件法で「どちらでもない」中央を選びやすい |
| 寛大効果 | 全体に甘く評価しがち(観察による評定が甘くなる傾向) |
| 黙従傾向 | 「はい・そう思う」と肯定的に答えがち |
| キャリーオーバー効果 | 前の質問が後の回答に影響する |
| 天井効果・床効果 | 得点が上限/下限に集中し差が出なくなる |
5件法で「どちらでもない」を選びやすい傾向=中心化傾向。
ある側面の評価が全体に広がる=光背効果。
「観察による評定が甘くなる傾向=天井効果」→誤り(それは寛大効果。天井効果は得点が上限に集中して差が出ない現象)。
質問紙で不適切なのは複数の事柄を1つの項目で尋ねること。