第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第22問
第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第22問(麻酔科学)の正答は 1・4 です。悪性高熱症は、揮発性吸入麻酔薬や脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウム)を引き金に骨格筋の代謝が暴走する病態で、筋が壊れて(横紋筋融解)ミオグロビン尿が出る。
- 1. a、b、c ✓
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d ✓
- 5. c、d、e
正答:1・4番
初回正答率 52.4%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
悪性高熱症は、揮発性吸入麻酔薬や脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウム)を引き金に骨格筋の代謝が暴走する病態で、筋が壊れて(横紋筋融解)ミオグロビン尿が出る。公式には1番と4番の両方が正答とされた。下の各記述のとおりa〜dはいずれも正しい側に入りうるため、組合せが2通り成り立つ。
【各選択肢の解説】
a.ミオグロビン尿を合併しやすい。
✅ 正しい。横紋筋融解で筋細胞内のミオグロビンが血中に出て尿に排泄され、褐色尿となる(急性腎障害の原因になる)。
b.横紋筋融解症を合併しやすい。
✅ 正しい。筋小胞体からのCa²⁺放出が止まらず、筋の持続収縮と代謝亢進で筋細胞が壊れる。
c.脱分極性筋弛緩薬でも誘発されやすい。
✅ 正しい。スキサメトニウム(脱分極性筋弛緩薬)は揮発性吸入麻酔薬と並ぶ代表的な誘発薬である。
d.麻酔器の回路交換は不要である。
✅ 正しい(文献により扱いが分かれる)。発症時の対応は揮発性麻酔薬の中止と高流量の純酸素による過換気が優先で、麻酔器・回路の交換に時間を割く必要はないとする対応手順がある。一方、残った麻酔薬を除くため回路やソーダライムの交換を勧める記載もある。
e.劇症型の死亡率は90 %に及ぶ。
❌ 誤り。正しくは、特効薬ダントロレンの普及と早期発見で死亡率は大きく下がっており、90%には及ばない。
✅ 正しい(=正答)。a・b・cはいずれも正しい。
❌ 誤り。eは誤り。正しくはa・b・c、またはb・c・dの組合せ。
❌ 誤り。eは誤り。正しくはa・b・c、またはb・c・dの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。b・c・dはいずれも正しい記述として扱える。
❌ 誤り。eは誤り。正しくはa・b・c、またはb・c・dの組合せ。
【試験対策ポイント】
- 誘因=揮発性吸入麻酔薬・スキサメトニウム
- 機序=筋小胞体のリアノジン受容体の異常(遺伝性)
- 症状=急な体温上昇・頻脈・筋硬直・呼気CO₂上昇・高K血症・ミオグロビン尿
- 治療=誘因薬の中止・純酸素で過換気・ダントロレン・冷却
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