MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第22問

麻酔科学第31回午前

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第22問(麻酔科学)の正答は 1・4 です。悪性高熱症は揮発性吸入麻酔薬・脱分極性筋弛緩薬が誘因となる骨格筋の異常代謝亢進で、横紋筋融解→ミオグロビン尿を来す。

問題
揮発性吸入麻酔薬を使用時の悪性高熱症について正しいのはどれか。 a.ミオグロビン尿を合併しやすい。 b.横紋筋融解症を合併しやすい。 c.脱分極性筋弛緩薬でも誘発されやすい。 d.麻酔器の回路交換は不要である。 e.劇症型の死亡率は90 %に及ぶ。
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:1・4番

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解説
■ 正答:1・4番 — (複数正答)

悪性高熱症は揮発性吸入麻酔薬・脱分極性筋弛緩薬が誘因となる骨格筋の異常代謝亢進で、横紋筋融解→ミオグロビン尿を来す。b・cは確実に正しく、a(ミオグロビン尿)も正しい。d(回路交換不要)の正誤に議論があり、選択肢1(a,b,c)と4(b,c,d)の両方が正答とされた(複数正答)。


【各選択肢の解説】

a. ミオグロビン尿を合併しやすい。
✅ 正しい。横紋筋融解によりミオグロビンが尿中に出る。
b. 横紋筋融解症を合併しやすい。
✅ 正しい。筋の異常代謝亢進で横紋筋融解を来す。
c. 脱分極性筋弛緩薬でも誘発されやすい。
✅ 正しい。スキサメトニウム(脱分極性)は揮発性麻酔薬と並ぶ主要な誘発トリガー。
d. 麻酔器の回路交換は不要である。

△ 議論あり。原則は揮発性麻酔薬を除去するため回路交換・高流量酸素フラッシュを行うが、この項目の扱いで正答が割れた。

e. 劇症型の死亡率は90%に及ぶ。
❌ 誤り。ダントロレン導入により死亡率は大きく低下しており、90%には及ばない。

dの正誤判定が分かれたため、選択肢1(a,b,c)と4(b,c,d)の両方が正答(複数正答)。


【試験対策ポイント】

悪性高熱症:常染色体優性(リアノジン受容体異常)。誘因=揮発性吸入麻酔薬・脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウム)。症状=原因不明の高体温・頻脈・筋硬直・EtCO2上昇・横紋筋融解(高K・ミオグロビン尿)。治療=ダントロレン・冷却・原因薬中止。

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