第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第38問
第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第38問(各種治療機器)の正答は 3 です。レーザは波長で吸収される物質が変わり、それが用途を決める。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 64.7%参考値
17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
レーザは波長で吸収される物質が変わり、それが用途を決める。紫外のArFエキシマは角膜を薄く削り、色素レーザはヘモグロビンに吸収されて血管性のあざを治療する。
【各選択肢の解説】
a.ArF エキシマレーザ(193 nm) ― 近視矯正
✅ 正しい。紫外光は角膜の表面でよく吸収され、熱をほとんど出さずに薄く削れる(PRK・LASIK)。
b.CO₂ レーザ(10.6 μm) ― 尿管結石破砕
❌ 誤り。CO₂レーザは水によく吸収されて表面で蒸散・切開する。石英ファイバーを通らず、内視鏡下の破砕に向かない。正しくは、尿管結石の破砕にはHo:YAGレーザ(2.1 μm)を用いる。
c.Nd:YAG レーザ(1.064 μm) ― 疼痛治療
❌ 誤り。正しくは、Nd:YAGレーザは組織の深くまで届き、高出力で凝固・止血(内視鏡下の止血・腫瘍の凝固など)に用いる。疼痛治療(低出力レーザ治療)には主に半導体レーザが使われる。
d.半導体レーザ(630〜680 nm) ― 光線力学療法
✅ 正しい。腫瘍に集まった光感受性物質に、その吸収波長に合わせた赤色光を当てて活性酸素を作り、腫瘍を壊す(光線力学療法)。
e.Dye レーザ(585〜630 nm) ― あざ治療
✅ 正しい。この波長はヘモグロビンによく吸収されるので、単純性血管腫(赤あざ)など血管性の病変の治療に用いる。
❌ 誤り。b・cは正しいに当たらない。正しくはa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。bは正しいに当たらない。正しくはa・d・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。a・d・eはいずれも正しい。
❌ 誤り。b・cは正しいに当たらない。正しくはa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。cは正しいに当たらない。正しくはa・d・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| レーザ | 波長 | 主な用途 |
|---|---|---|
| ArFエキシマ | 193 nm | 近視矯正(角膜) |
| 色素(Dye) | 585 nm前後 | 血管性のあざ |
| 半導体 | 赤色〜近赤外 | 光線力学療法・疼痛治療 |
| Nd:YAG | 1.064 μm | 凝固・止血 |
| Ho:YAG | 2.1 μm | 結石破砕 |
| CO₂ | 10.6 μm | 切開・蒸散 |
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