MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第55問

電子工学第31回午前

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第55問(電子工学)の正答は 1 です。図は入力側にR₁=1kΩとC₁=0.1μFの直列、帰還にR₂=10kΩをもつ微分回路(R₁は高い周波数で増幅度を抑える抵抗)。

問題
図の回路について、正しいのはどれか。 ただし、A は理想演算増幅器とする。 a.遮断周波数より十分に低い帯域で微分特性を有する。 b.コンデンサC₁ と抵抗R₂ に流れる電流は等しい。 c.遮断周波数は314 Hz である。 d.直流成分は通過する。 e.入力インピーダンスは抵抗R₁ とR₂ で決まる。
第31回午前第55問 図
  1. 1. a、b ✓
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:1番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 50%参考値

14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番(a・b)

図は入力側にR₁=1kΩとC₁=0.1μFの直列、帰還にR₂=10kΩをもつ微分回路(R₁は高い周波数で増幅度を抑える抵抗)。
増幅度 G=−R₂/(R₁+1/(jωC₁))=−jωC₁R₂/(1+jωC₁R₁)。
遮断周波数 f=1/(2πR₁C₁)=1/(2π×10³×0.1×10⁻⁶)≒1.6kHz。これより十分低い帯域では G≒−jωC₁R₂ となり、出力が入力の微分に比例する。


【各選択肢の解説】

a. 遮断周波数より十分に低い帯域で微分特性を有する。
✅ 正しい。低い周波数ではC₁のインピーダンスがR₁より十分大きく、入力電流がC₁で決まる(C₁×入力電圧の変化の速さ)。この電流がR₂で電圧に変わるので、出力は入力の微分に比例する。
b. コンデンサC₁と抵抗R₂に流れる電流は等しい。
✅ 正しい。演算増幅器の入力端子には電流が流れ込まないので、C₁(とR₁)を通った電流はそのままR₂を流れる。
c. 遮断周波数は314Hzである。
❌ 誤り。正しくは遮断周波数は1/(2πR₁C₁)=1/(2π×1kΩ×0.1μF)≒約1.6kHz。
d. 直流成分は通過する。
❌ 誤り。入力に直列のC₁は直流を通さない。正しくは直流成分は遮断される(出力に直流は出ない)。
e. 入力インピーダンスは抵抗R₁とR₂で決まる。
❌ 誤り。−入力端子は仮想接地なので、入力から見えるのは入力側の素子だけ。正しくは入力インピーダンスはR₁とC₁で決まり(R₁+1/(jωC₁))、R₂は関係しない。
1. a、b
✅ 正しい(=正答)。a・bはいずれも正しい記述である。
2. a、e
❌ 誤り。eは誤り(入力インピーダンスはR₁とC₁で決まる)。正しくはa・bの組合せ。
3. b、c
❌ 誤り。cは誤り(遮断周波数は約1.6kHz)。正しくはa・bの組合せ。
4. c、d
❌ 誤り。cは誤り(遮断周波数は約1.6kHz)。dは誤り(直流はC₁で遮断される)。正しくはa・bの組合せ。
5. d、e
❌ 誤り。dは誤り(直流はC₁で遮断される)。eは誤り(入力インピーダンスはR₁とC₁で決まる)。正しくはa・bの組合せ。

【試験対策ポイント】

入力側帰還側直流
微分回路C(+小さいR)R通さない
積分回路RC(+並列R)増幅度が大きい
  • 遮断周波数は「直列に入ったRとC」で 1/(2πRC)
  • 反転型の入力インピーダンスは入力側の素子だけで決まる
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ST-Toolbox編集部(医療系国家試験の過去問を解説する現役の医療専門職が運営)が、臨床工学技士国家試験の出題基準と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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