MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第65問

呼吸療法装置第31回午前

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第65問(呼吸療法装置)の正答は 1 です。人工鼻(HME:熱湿交換器)は、呼気の熱と水分をフィルタに蓄え、次の吸気で返す受け身の加温加湿器である。

問題
人工鼻について正しいのはどれか。
  1. 1. 死腔が増加する。 ✓
  2. 2. 湿度調節が必要である。
  3. 3. 温度調節が必要である。
  4. 4. 気流抵抗が減少する。
  5. 5. 過剰加湿になりやすい。

正答:1番

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同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 死腔が増加する。

人工鼻(HME:熱湿交換器)は、呼気の熱と水分をフィルタに蓄え、次の吸気で返す受け身の加温加湿器である。気管チューブと回路の間に入れる分だけ機械的死腔が増え、フィルタの分だけ気流抵抗も増える。電源も水も使わず、温度・湿度を調節するしくみは持たない。


【各選択肢の解説】

1. 死腔が増加する。
✅ 正しい。人工鼻の内容積は、呼気のガスが次の吸気でそのまま吸い戻される部分になる。1回換気量が少ない患者(小児など)では影響が大きい。
2. 湿度調節が必要である。
❌ 誤り。患者自身の呼気の水分を返すだけなので、調節する部分がない。正しくは湿度の調節は不要(調節できない)で、加湿の程度は患者の呼気で決まる。
3. 温度調節が必要である。
❌ 誤り。加温源を持たない。正しくは温度の調節は不要(調節できない)で、温度調節が要るのは加温加湿器(能動型)である。
4. 気流抵抗が減少する。
❌ 誤り。フィルタを通すので抵抗は加わる。正しくは気流抵抗は増加し、痰や水分でフィルタが湿って目詰まりするとさらに増える。
5. 過剰加湿になりやすい。
❌ 誤り。呼気の水分以上は返せない。正しくは加湿不足になりやすく、痰が多い・粘い患者や大量のリークがある患者には向かない。

【試験対策ポイント】

項目人工鼻加温加湿器
熱と水分の出どころ患者の呼気ヒータと加湿チャンバの水
調節できないできる
死腔・抵抗増える増えない
注意加湿不足・目詰まり回路内の結露
  • 人工鼻と加温加湿器の併用は禁忌(フィルタが水分で閉塞する)
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