第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第73問
第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第73問(体外循環・補助循環)の正答は 5 です。体外循環中の大動脈解離は、送血カニューレの先などから血液が大動脈の壁の中(偽腔)に流れ込んで起こる。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 42.1%参考値
19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
体外循環中の大動脈解離は、送血カニューレの先などから血液が大動脈の壁の中(偽腔)に流れ込んで起こる。送血が偽腔にとられて全身を回らなくなるため、送血圧の上昇・大動脈の色調変化・脱血不良が現れる。
【各選択肢の解説】
a.大腿動脈送血では解離は生じない。
❌ 誤り。大腿動脈送血では大動脈を下から上へ逆行性に送るので、粥状硬化のある壁などから逆行性解離を起こしうる。正しくは送血部位にかかわらず解離は生じる。
b.灌流圧を下げた状態で人工心肺を継続する。
❌ 誤り。送り続けると偽腔が広がり、臓器の血流障害が進む。正しくはただちに送血を止め(流量を落とし)、送血部位を変えるなどして真腔へ送り直す。
c.上行大動脈は緊満する。
❌ 誤り。送血が偽腔へ流れ込み真腔に血液が届かなくなるため、上行大動脈の張りは保たれない。正しくは上行大動脈の緊満はなくなり、患者の動脈圧(橈骨動脈圧など)が下がる一方、送血圧は上がる。
d.上行大動脈の色調の変化がみられる。
✅ 正しい。壁の中に血液がたまるため、大動脈壁が暗い紫色に変わって見える。術野で目で見て気づく重要な徴候である。
e.脱血不良となる。
✅ 正しい。送った血液が偽腔にたまり全身を回って戻ってこないため、静脈からの脱血量が減る。
❌ 誤り。a・bとも誤った記述。正しくはd・e。
❌ 誤り。aが誤った記述。正しくはd・e。
❌ 誤り。b・cとも誤った記述。正しくはd・e。
❌ 誤り。cが誤った記述。正しくはd・e。
✅ 正しい(=正答)。d・eとも正しい記述である。
【試験対策ポイント】
体外循環中の大動脈解離の徴候:
- 送血圧の急な上昇
- 患者の動脈圧の低下
- 大動脈壁の色調変化(暗紫色)
- 脱血不良
この問題でつまずいた範囲は、ME国試ノート「生体機能代行装置学」でまとめて復習できます。呼吸療法・体外循環・血液浄化の3装置の原理と管理を横断整理。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ 「生体機能代行装置学」第2章を開く(買い切り850円)- 📚9年分・1,620問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化