MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問

体外循環・補助循環第31回午前

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 5 です。補助人工心臓(VAD)は左心不全の補助(LVAD)が中心で、脱血は左室の心尖部から行う左室脱血が主流である。

問題
補助循環について正しいのはどれか。
  1. 1. IABP ではバルーンを弓部大動脈に留置する。
  2. 2. PCPS は全身麻酔を必要とする。
  3. 3. PCPS は左心系の後負荷を軽減する。
  4. 4. 補助人工心臓は右心補助に用いられることが多い。
  5. 5. 補助人工心臓は左房脱血よりも左室脱血タイプが多い。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 42.9%参考値

21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 補助人工心臓は左房脱血よりも左室脱血タイプが多い。

補助人工心臓(VAD)は左心不全の補助(LVAD)が中心で、脱血は左室の心尖部から行う左室脱血が主流である。左室から直接抜くので左室の容量負荷(前負荷)を大きく減らせ、流量も確保しやすい。


【各選択肢の解説】

1. IABP ではバルーンを弓部大動脈に留置する。
❌ 誤り。弓部には頸部への分枝があり、ここで膨らませると脳の血流を妨げる。正しくは下行大動脈(先端を左鎖骨下動脈の分岐部より下)に留置する。
2. PCPS は全身麻酔を必要とする。
❌ 誤り。大腿動静脈から経皮的にカニューレを入れるので、局所麻酔で導入できる。正しくは全身麻酔は不要で、心肺停止の現場やカテーテル室でも短時間で開始できる。
3. PCPS は左心系の後負荷を軽減する。
❌ 誤り。大腿動脈から大動脈へ逆行性に送血するので、左室が血液を送り出す相手の圧が上がる。正しくは左心系の後負荷は増大する。後負荷を軽減するのはIABPである。
4. 補助人工心臓は右心補助に用いられることが多い。
❌ 誤り。正しくは左心補助(LVAD)が多い。重症心不全で主に機能が落ちるのは左心系だからである。
5. 補助人工心臓は左房脱血よりも左室脱血タイプが多い。
✅ 正しい(=正答)。左室心尖部に脱血管を入れ、上行大動脈へ送血する形が主流で、植込み型VADもこの形をとる。

【試験対策ポイント】

装置位置・方法左室への主な作用
IABP下行大動脈・拡張期に膨らみ収縮期直前にしぼむ後負荷を減らす(冠血流は増える)
PCPS大腿静脈脱血・大腿動脈送血・局所麻酔で可後負荷が増える
VAD左室心尖部脱血・上行大動脈送血(LVADが中心)前負荷(容量負荷)を減らす
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