MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第84問

医用機械工学第31回午前

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第84問(医用機械工学)の正答は 5 です。血流・血圧の力学的性質を問う。

問題
正しいのはどれか。 a.毛細血管の分岐部では渦が発生しやすい。 b.大動脈では動圧の値と静圧の値はほぼ等しい。 c.血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度は増加する。 d.ヘマトクリット値が上昇すると血液粘度が増加する。 e.動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — c、d、e

血流・血圧の力学的性質を問う。

【各選択肢の解説】

a.毛細血管の分岐部では渦が発生しやすい → ❌ 誤り。毛細血管はレイノルズ数が極めて小さく層流で、渦は生じない。
b.大動脈では動圧と静圧の値はほぼ等しい → ❌ 誤り。大動脈では静圧が動圧より圧倒的に大きい。
c.血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度は増加する → ✅ 正しい。血管が硬くなると伝搬速度が上がる(動脈硬化の指標)。
d.ヘマトクリット値が上昇すると血液粘度が増加する → ✅ 正しい。赤血球が増え粘度が上がる。
e.動脈血圧のピーク値は体の部位で異なる → ✅ 正しい。末梢ほど反射波で収縮期圧が高くなる。

よって正しいのはc・d・e → 「5番」が正答。


【試験対策ポイント】

レイノルズ数Re=ρvD/μが小さいほど層流(毛細血管は層流)。大動脈は静圧≫動圧。脈波伝搬速度(PWV)は血管が硬いほど大→動脈硬化指標。血液粘度はヘマトクリットとともに上昇(非ニュートン流体)。収縮期圧は末梢で増高、平均血圧は末梢でわずかに低下。

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