MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問

生体物性第31回午前

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問(生体物性)の正答は 5 です。跳躍伝導は、髄鞘(ミエリン)で絶縁された有髄神経で、興奮がランビエ絞輪から次の絞輪へ跳ぶように伝わる現象である。

問題
興奮性細胞の電気的特性で誤っている組合せはどれか。
  1. 1. 再分極相 ― 不応期
  2. 2. 細胞膜 ― 静電容量
  3. 3. 静止電位 ― -90〜-50 mV
  4. 4. オーバーシュート ― 0〜40 mV
  5. 5. 無髄神経 ― 跳躍伝導 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 73.9%参考値

23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 無髄神経 ― 跳躍伝導

跳躍伝導は、髄鞘(ミエリン)で絶縁された有髄神経で、興奮がランビエ絞輪から次の絞輪へ跳ぶように伝わる現象である。髄鞘のない無髄神経では興奮は膜に沿って連続的に伝わるので、5の組合せが誤り。


【各選択肢の解説】

1. 再分極相 ― 不応期
✅ 正しい組合せ。活動電位の間と再分極の途中までは Na⁺チャネルが不活性化しており、次の刺激に応じない(絶対不応期)。再分極の後半は強い刺激なら応じる相対不応期にあたる。
2. 細胞膜 ― 静電容量
✅ 正しい組合せ。細胞膜の脂質二重層は薄い絶縁層で、内外の液(導体)にはさまれてコンデンサとして働く。そのため膜は抵抗(イオンチャネル)と静電容量の並列回路で表される。
3. 静止電位 ― -90〜-50 mV
✅ 正しい組合せ。静止電位は細胞内が負で、細胞の種類により異なる(心室筋や骨格筋は約-90 mV、神経は約-70 mV)。
4. オーバーシュート ― 0〜40 mV
✅ 正しい組合せ。活動電位の頂点では膜電位が0 mVを越えて正に振れる。この0 mVを越えた部分をオーバーシュートという。
5. 無髄神経 ― 跳躍伝導
❌ 誤り(=正答)。正しくは、跳躍伝導は有髄神経で起こる。無髄神経の伝導は連続伝導で、有髄神経より遅い。

【試験対策ポイント】

有髄神経無髄神経
伝導のしかた跳躍伝導(絞輪から絞輪へ)連続伝導
伝導速度速い遅い
  • 細胞膜の電気的等価回路=抵抗(イオンチャネル)と静電容量(脂質二重層)の並列。
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