第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第88問
第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第88問(生体物性)の正答は 1 です。光が生体のどこまで届き、何に吸収されるかを問う。
- 1. a、b、c ✓
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:1番
初回正答率 55%参考値
20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
光が生体のどこまで届き、何に吸収されるかを問う。UVAは真皮まで届き(a)、DNAは紫外域をよく吸収し(b)、血液の散乱は赤血球の量で変わる(c)。水は赤外光を強く吸収し、ビリルビンは青い可視光を強く吸収する。
【各選択肢の解説】
a.UVA は真皮まで達する。
✅ 正しい。紫外線の中で波長の長いUVA(315〜400 nm)は表皮を通り抜けて真皮まで届き、光老化(しわ・たるみ)の原因になる。波長の短いUVBの多くは表皮で吸収される。
b.DNA は紫外域での吸収が大きい。
✅ 正しい。DNAの塩基は260 nm付近の紫外線をよく吸収する。吸収したエネルギーで塩基どうしが結合し(ピリミジン二量体)、DNA損傷が起こる。
c.血液の散乱はヘマトクリット値により変化する。
✅ 正しい。血液中で光を散乱させる主な粒子は赤血球なので、赤血球の割合(ヘマトクリット値)が変わると散乱の程度も変わる。
d.水での吸収は赤外光よりも可視光の方が大きい。
❌ 誤り。水は可視光をほとんど吸収せず通す(だから水は透明に見える)。正しくは、水の吸収は赤外光の方がはるかに大きい(CO₂レーザー 10.6 μm などは水に強く吸収される)。
e.ビリルビンは可視光領域での吸収が小さい。
❌ 誤り。ビリルビンは黄色に見える色素で、青色の可視光(約450〜460 nm)を強く吸収する。正しくは、可視光(青色)領域での吸収が大きく、新生児黄疸の光線療法はこの吸収を利用してビリルビンを排泄されやすい形に変える。
✅ 正しい(=正答)。a・b・cとも正しい記述である。
❌ 誤り。eが誤った記述。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。d・eが誤った記述。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。dが誤った記述。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。d・eが誤った記述。正しくはa・b・c。
【試験対策ポイント】
| 吸収するもの | よく吸収する光 |
|---|---|
| DNA | 紫外(260 nm付近) |
| ビリルビン | 青色の可視光(光線療法) |
| 水 | 赤外 |
- 紫外では UVB より UVA の方が深く(真皮まで)届く。
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