第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第89問
医用材料第31回午前
第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第89問(医用材料)の正答は 3 です。人工腎臓(ダイアライザ)は、半透膜を介した拡散と限外濾過で血液から老廃物や水を除くだけの装置である。
問題
誤っているのはどれか。
- 1. 生体適合性要件は材料によって異なる。
- 2. EOG 滅菌は耐熱性の低い材料に使われる。
- 3. 人工腎臓には再吸収機能がある。 ✓
- 4. アレルギー性元素を含む医用材料がある。
- 5. 生体吸収性材料は非吸収性材料に比べ耐久性が劣る。
正答:3番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 50%参考値
20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 人工腎臓には再吸収機能がある。
人工腎臓(ダイアライザ)は、半透膜を介した拡散と限外濾過で血液から老廃物や水を除くだけの装置である。腎臓の尿細管のように、いったん濾した水や電解質・ブドウ糖を必要に応じて体に戻す再吸収の働きはもたない。
【各選択肢の解説】
1. 生体適合性要件は材料によって異なる。
✅ 正しい。血液に触れるもの(抗血栓性が要る)、体内に埋め込むもの(組織との適合・耐久性が要る)など、材料の用途と接触の仕方によって求められる生体適合性が異なる。
✅ 正しい。血液に触れるもの(抗血栓性が要る)、体内に埋め込むもの(組織との適合・耐久性が要る)など、材料の用途と接触の仕方によって求められる生体適合性が異なる。
2. EOG 滅菌は耐熱性の低い材料に使われる。
✅ 正しい。酸化エチレンガス(EOG)滅菌は高圧蒸気滅菌より低い温度で行えるので、熱に弱いプラスチック製品などに使われる。ただし毒性のある残留ガスを抜く時間(エアレーション)が要る。
✅ 正しい。酸化エチレンガス(EOG)滅菌は高圧蒸気滅菌より低い温度で行えるので、熱に弱いプラスチック製品などに使われる。ただし毒性のある残留ガスを抜く時間(エアレーション)が要る。
3. 人工腎臓には再吸収機能がある。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、人工腎臓は拡散と限外濾過で除去するだけで、再吸収の機能はない。不足する電解質などは透析液の組成で調整する。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、人工腎臓は拡散と限外濾過で除去するだけで、再吸収の機能はない。不足する電解質などは透析液の組成で調整する。
4. アレルギー性元素を含む医用材料がある。
✅ 正しい。ステンレス鋼やコバルトクロム合金などにはニッケル・クロム・コバルトのような金属アレルギーの原因となる元素が含まれる。
✅ 正しい。ステンレス鋼やコバルトクロム合金などにはニッケル・クロム・コバルトのような金属アレルギーの原因となる元素が含まれる。
5. 生体吸収性材料は非吸収性材料に比べ耐久性が劣る。
✅ 正しい。生体吸収性材料(ポリ乳酸・ポリグリコール酸など)は体内で分解されて吸収されることを前提にした材料なので、時間とともに強度が落ち、長期の耐久性は非吸収性材料に劣る。
✅ 正しい。生体吸収性材料(ポリ乳酸・ポリグリコール酸など)は体内で分解されて吸収されることを前提にした材料なので、時間とともに強度が落ち、長期の耐久性は非吸収性材料に劣る。
【試験対策ポイント】
| 滅菌法 | 特徴 |
|---|---|
| 高圧蒸気 | 高温。熱に強い物に |
| EOG | 低温。熱に弱い物に。残留ガスの除去が要る |
| 放射線(γ線など) | 低温。高分子材料が劣化することがある |
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