第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第7問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第7問(人体の構造と機能)の正答は 5 です。体液量・血圧を調節するホルモンの向きを問う。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e ✓
正答:5番
初回正答率 53.3%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
体液量・血圧を調節するホルモンの向きを問う。レニン→アンギオテンシンⅡ→アルドステロンの流れは体液を保ち血圧を上げる側、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)はそれに拮抗して体液を減らし血圧を下げる側である。a・bは向きが逆。
【各選択肢の解説】
a.レニンは血中アンギオテンシンを減少させる。
❌ 誤り。正しくは、レニンはアンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンⅠに変え、血中アンギオテンシンを増加させる。アンギオテンシンⅠは変換酵素(ACE)でアンギオテンシンⅡになる。
b.アンギオテンシンⅡは細動脈を拡張させる。
❌ 誤り。正しくは、アンギオテンシンⅡは強い血管収縮作用をもち、細動脈を収縮させて血圧を上げる。アルドステロンの分泌も促す。
c.アルドステロンは Na⁺ の再吸収を促進する。
✅ 正しい。アルドステロンは遠位尿細管・集合管で Na⁺の再吸収と K⁺の排泄を進め、Na⁺とともに水を体に保つ。
d.バソプレッシンは水の再吸収を促進する。
✅ 正しい。バソプレッシン(抗利尿ホルモン)は集合管に水の通り道(アクアポリン)を増やし、水の再吸収を進めて尿を濃くする。
e.心房性ナトリウム利尿ペプチドは水の再吸収を抑制する。
✅ 正しい。心房が引き伸ばされる(体液が多い)と分泌され、Na⁺と水の排泄を増やし(利尿)、血圧を下げる。
❌ 誤り。a・bが誤った記述。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。a・bが誤った記述。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。aが誤った記述。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。bが誤った記述。正しくはc・d・e。
✅ 正しい(=正答)。c・d・eとも正しい記述である。
【試験対策ポイント】
| 物質 | 主な作用 | 血圧・体液量 |
|---|---|---|
| レニン | アンギオテンシンⅠをつくる | 上げる側 |
| アンギオテンシンⅡ | 血管収縮・アルドステロン分泌 | 上げる |
| アルドステロン | Na⁺再吸収↑・K⁺排泄↑ | 上げる |
| バソプレッシン | 水の再吸収↑ | 増やす |
| ANP | Na⁺・水の排泄↑ | 下げる |
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