MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第20問

生体物理・化学現象の計測第31回午後

第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第20問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 2 です。a(高体温で酸素飽和度が低下)・b(アシドーシスで低下)は酸素解離曲線の右方偏位による。

問題
パルスオキシメータによるモニタリングについて正しいのはどれか。 a.同じ酸素分圧でも高体温では酸素飽和度が低くなる。 b.同じ酸素分圧でもアシドーシスでは酸素飽和度が低くなる。 c.インジゴブルーなどの臨床検査用の色素は測定値に影響しない。 d.一酸化炭素ヘモグロビン(CO−Hb)の存在は測定値に影響しない。 e.末梢循環不全で拍動が検知不良の場合、測定誤差が生じる。
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — a、b、e

a(高体温で酸素飽和度が低下)・b(アシドーシスで低下)は酸素解離曲線の右方偏位による。e(末梢循環不全で拍動検知不良→誤差)も正しい。c(色素は影響しない)・d(CO-Hbは影響しない)は誤り(いずれも影響する)。よって2番。


【各選択肢の解説】

a. 同じ酸素分圧でも高体温では酸素飽和度が低くなる。

→ ✅ 高体温は解離曲線を右方移動させ、同じPO₂でSが低下。

b. 同じ酸素分圧でもアシドーシスでは酸素飽和度が低くなる。

→ ✅ アシドーシス(pH低下)も右方偏位でSが低下(Bohr効果)。

c. インジゴブルーなどの臨床検査用色素は測定値に影響しない。

→ ❌ 誤り。静注色素は光吸収を変え測定値を低下させる。

d. 一酸化炭素ヘモグロビン(CO-Hb)の存在は測定値に影響しない。

→ ❌ 誤り。CO-Hbを酸素化Hbと誤認し、SpO₂が偽高値となる。

e. 末梢循環不全で拍動が検知不良の場合、測定誤差が生じる。

→ ✅ 脈波を検出できず誤差・測定不能となる。

よって正しいのはa・b・e → 選択肢2が正答。


【試験対策ポイント】

パルスオキシメータ=赤色光660nm・赤外光940nmの吸光度比から拍動成分でSpO₂を算出。誤差要因=CO-Hb・メトHb・色素(インジゴ等)・マニキュア・体動・末梢循環不全・強い外光。酸素解離曲線の右方偏位(発熱・アシドーシス・PaCO₂↑・2,3-DPG↑)で組織へO₂を放出しやすくなる。

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