第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第20問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第20問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 2 です。a・bは酸素解離曲線の右方移動(高体温・アシドーシスで同じ酸素分圧でも飽和度が下がる)の知識。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e ✓
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:2番
初回正答率 71.4%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
a・bは酸素解離曲線の右方移動(高体温・アシドーシスで同じ酸素分圧でも飽和度が下がる)の知識。c・d・eはパルスオキシメータの誤差要因で、色素・CO-Hb・拍動の弱さはどれも測定値を狂わせる。
【各選択肢の解説】
a.同じ酸素分圧でも高体温では酸素飽和度が低くなる。
✅ 正しい。体温が上がると酸素解離曲線が右へ移り、ヘモグロビンが酸素を離しやすくなるため、同じ分圧での飽和度は下がる。
b.同じ酸素分圧でもアシドーシスでは酸素飽和度が低くなる。
✅ 正しい。pHが下がると同様に曲線が右へ移る(Bohr効果)ため、同じ分圧での飽和度は下がる。
c.インジゴブルーなどの臨床検査用の色素は測定値に影響しない。
❌ 誤り。正しくは、静注された色素が測定に使う光を吸収するため、SpO₂が実際より低く表示される(メチレンブルーで特に大きい)。
d.一酸化炭素ヘモグロビン(CO−Hb)の存在は測定値に影響しない。
❌ 誤り。正しくは、CO-Hbは赤色光の吸収が酸素化ヘモグロビンに近いため酸素化ヘモグロビンとして数えられ、SpO₂が実際より高く表示される。
e.末梢循環不全で拍動が検知不良の場合、測定誤差が生じる。
✅ 正しい。パルスオキシメータは動脈の拍動で変わる吸光成分だけを取り出して計算するので、拍動が弱いと誤差が出たり測定できなくなったりする。
❌ 誤り。cは色素が影響するので誤り。正しくはa・b・eの組合せ。
✅ 正しい。3つとも正しい記述である(=正答)。
❌ 誤り。dはCO-Hbが影響するので誤り。正しくはa・b・eの組合せ。
❌ 誤り。c・dが誤り。正しくはa・b・eの組合せ。
❌ 誤り。c・dが誤り。正しくはa・b・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
- 原理:赤色光(約660 nm)と赤外光(約900〜940 nm)の吸光度の、拍動成分の比からSpO₂を求める
- 誤差の向き:CO-Hb→高く出る/色素(メチレンブルー・インジゴカルミン)→低く出る/体動・末梢循環不全・マニキュア→誤差・測定不能
- 右方移動の要因:体温↑・pH↓・PaCO₂↑・2,3-DPG↑
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