第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第27問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第27問(生体電気・磁気計測)の正答は 5 です。運動神経伝導速度は、神経の2か所を刺激して得た複合筋活動電位(CMAP)の潜時差と刺激点間の距離から求める。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 38.5%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
運動神経伝導速度は、神経の2か所を刺激して得た複合筋活動電位(CMAP)の潜時差と刺激点間の距離から求める。刺激パルス幅は0.1〜0.5 ms程度で、CMAPはmVオーダーの大きな電位なので加算平均はいらない。誤っているのはd・e。
【各選択肢の解説】
a.計測には複合筋活動電位(CMAP)波を用いる。
✅ 正しい。運動神経を刺激して支配筋に生じるCMAPの立ち上がり(潜時)を計測に使う。
b.神経部位の2カ所の電気刺激が必要である。
✅ 正しい。1か所の潜時には神経筋接合部の伝達時間などが含まれるため、遠位・近位の2点の潜時差を使ってその分を消す。速度=刺激点間距離/潜時差。
c.電気刺激はアイソレータを介して行う。
✅ 正しい。刺激回路を接地から絶縁(アイソレータ)し、刺激電流が別の経路で流れることによる感電やアーチファクトを防ぐ。
d.刺激電流のパルス幅は5〜10 msを用いる。
❌ 誤り。正しくは、パルス幅は0.1〜0.5 ms程度の短い矩形波を用いる。
e.加算平均装置が必要である。
❌ 誤り。正しくは、CMAPは数mVの大きな電位で1回の刺激で明瞭に記録でき、加算平均は不要。加算平均が欠かせないのは、背景の脳波や雑音に埋もれる微小な誘発電位(ABR・SEP)である。感覚神経活動電位(SNAP)はμVオーダーと小さいが1回の刺激でも記録できることが多く、振幅が小さいときに加算を用いる。
✅ 正しい。a・bはどちらも正しい記述で、誤りの組合せではない。
❌ 誤りを含むが、aは正しい記述。正しくは、誤っているのはd・eの2つである。
✅ 正しい。b・cはどちらも正しい記述で、誤りの組合せではない。
❌ 誤りを含むが、cは正しい記述。正しくは、誤っているのはd・eの2つである。
❌ 誤り(=正答)。d・eはどちらも誤った記述である。正しくは、パルス幅は0.1〜0.5 ms程度で、加算平均は不要。
【試験対策ポイント】
| 運動神経伝導(CMAP) | 感覚神経伝導(SNAP) | 誘発電位(ABR・SEP) | |
|---|---|---|---|
| 振幅 | mVオーダー | μVオーダー | 微小で背景の脳波・雑音に埋もれる |
| 加算平均 | 不要 | 1回でも記録できることが多い(小さいときに加算) | 必須 |
- 運動神経伝導速度=刺激点間距離/(近位潜時-遠位潜時)
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