MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第28問

医用画像計測第31回午後

第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第28問(医用画像計測)の正答は 3 です。ドプラ偏移周波数は fd=2f₀v cosθ/c。

問題
超音波パルスドプラ血流計について正しいのはどれか。 a.血流がプローブに向うとき受信周波数は送信周波数よりも低くなる。 b.超音波ビームが血流方向に対して垂直なときは測定できない。 c.周波数折り返し現象は血流速度が速いほど起こりやすい。 d.パルス繰り返し周波数は超音波の振動周波数の2倍以上とする。 e.最大計測深度はパルス繰り返し周波数が高いほど大きい。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c ✓
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:3番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 72.7%参考値

11人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番(b・c)

ドプラ偏移周波数は fd=2f₀v cosθ/c。θ=90°で cosθ=0 となり偏移が出ない。パルスドプラは間欠的に標本をとるので、fd がパルス繰り返し周波数(PRF)の1/2を超えると折り返し(エイリアシング)が起き、PRFを上げると深い所まで届かなくなる。


【各選択肢の解説】

a.血流がプローブに向うとき受信周波数は送信周波数よりも低くなる。
❌ 誤り。向きが逆。正しくは、プローブに近づく血流では受信周波数は送信周波数より高くなり、遠ざかると低くなる。

b.超音波ビームが血流方向に対して垂直なときは測定できない。
✅ 正しい。偏移はcosθに比例し、θ=90°では0になるので速度が測れない。実際は角度を60°以下にして測る。

c.周波数折り返し現象は血流速度が速いほど起こりやすい。
✅ 正しい。速い血流ほどfdが大きく、PRF/2(ナイキスト限界)を超えやすいため、折り返しが起こりやすい。

d.パルス繰り返し周波数は超音波の振動周波数の2倍以上とする。
❌ 誤り。正しくは、PRFはドプラ偏移周波数の2倍以上にする必要がある(標本化定理)。PRFは数kHz程度で、MHz帯の送信周波数よりはるかに低い。

e.最大計測深度はパルス繰り返し周波数が高いほど大きい。
❌ 誤り。向きが逆。正しくは、次のパルスを出す前に反射波が戻る必要があるため、最大深度=c/(2・PRF) となり、PRFが高いほど浅くなる(例:c=1540 m/s、PRF=5 kHzで約15 cm)。

1. a、b
❌ 誤り。aは周波数が高くなるので誤り。正しくはb・cの組合せ。
2. a、e
❌ 誤り。a・eとも向きが逆。正しくはb・cの組合せ。
3. b、c
✅ 正しい。どちらも正しい記述である(=正答)。
4. c、d
❌ 誤り。dは送信周波数でなくドプラ偏移周波数が基準なので誤り。正しくはb・cの組合せ。
5. d、e
❌ 誤り。d・eとも誤り。正しくはb・cの組合せ。

【試験対策ポイント】

  • fd=2f₀v cosθ/c(近づく→高く、θ=90°→0)
  • 折り返し:fd>PRF/2 で起こる
  • 深さと速度のトレードオフ:PRF↑→測れる速度↑・深度↓/PRF↓→深部可・速い血流は折り返す
  • 連続波ドプラは折り返しがないが、深さ(距離)の情報がない
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ST-Toolbox編集部(医療系国家試験の過去問を解説する現役の医療専門職が運営)が、臨床工学技士国家試験の出題基準と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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