第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第28問
医用画像計測第31回午後
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第28問(医用画像計測)の正答は 3 です。超音波ドプラ血流計はドプラ効果を利用。
問題
超音波パルスドプラ血流計について正しいのはどれか。
a.血流がプローブに向うとき受信周波数は送信周波数よりも低くなる。
b.超音波ビームが血流方向に対して垂直なときは測定できない。
c.周波数折り返し現象は血流速度が速いほど起こりやすい。
d.パルス繰り返し周波数は超音波の振動周波数の2倍以上とする。
e.最大計測深度はパルス繰り返し周波数が高いほど大きい。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c ✓
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — b、c
超音波ドプラ血流計はドプラ効果を利用。b(ビームが血流に垂直だと測定不能:cos90°=0)・c(速い血流ほど折り返し=エイリアシングが起こりやすい)が正しい。a(向かうと周波数は高くなる)・d・eは誤り。よって3番。
【各選択肢の解説】
a. 血流がプローブに向うとき受信周波数は送信周波数よりも低くなる。
→ ❌ 誤り。近づく血流では受信周波数は高くなる(ドプラ効果)。
b. 超音波ビームが血流方向に対して垂直なときは測定できない。
→ ✅ ドプラ偏移はcosθに比例し、θ=90°では0となり測定不能。
c. 周波数折り返し現象は血流速度が速いほど起こりやすい。
→ ✅ 速い血流=高ドプラ偏移で、ナイキスト限界を超えエイリアシングが生じる。
d. パルス繰り返し周波数は超音波の振動周波数の2倍以上とする。
→ ❌ 誤り。PRFは振動(送信)周波数よりはるかに低く、両者に2倍の関係はない。
e. 最大計測深度はパルス繰り返し周波数が高いほど大きい。
→ ❌ 誤り。PRFが高いほど測定可能深度は浅くなる(トレードオフ)。
よって正しいのはb・c → 選択肢3が正答。
【試験対策ポイント】
ドプラ偏移 fd = 2f₀v・cosθ/c。θ=90°で測定不能・速い血流でエイリアシング。パルスドプラは深さと最大計測速度がPRFでトレードオフ(PRF↑で高速計測可・深度は浅く/PRF↓で深部可・高速は折り返す)。連続波ドプラは高速計測可だが距離分解能なし。
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